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出羽三山神社

出羽三山神社

でわさんざんじんじゃ・山形県鶴岡市

写真: 掬茶 / CC BY-SA 4.0

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由緒

出羽三山神社は、月山・羽黒山・湯殿山という三つの霊山を「出羽三山」と称し、それぞれに鎮座する月山神社・出羽神社・湯殿山神社の三社を総称する神社です。その創始は推古元年(593年)に遡ると伝えられ、第三十二代崇峻天皇の皇子である蜂子皇子(はちこのおうじ)が羽黒山を訪れて厳しい修行を積んだ末、羽黒の大神・伊氐波神の御出現を拝し、山頂に出羽神社を鎮座したのがはじまりとされます。出羽三山神社ではこの年を「御開山の年」、蜂子皇子を「御開祖」と定めており、今から千四百年以上前のことになります。

蜂子皇子が切り開いた修行の道は「羽黒派古修験道」として今日まで受け継がれ、現在も「秋の峰入り」をはじめとする厳しい山岳修行が連綿と続けられています。月山は過去、羽黒山は現在、湯殿山は未来を象徴するとされ、三山をめぐる参拝は「生まれかわりの旅」として古くから多くの人々の信仰を集めてきました。この信仰の在り方は2016年に日本遺産の構成文化財としても認定されています。

現在、羽黒山山頂に建つ三神合祭殿は文政元年(1818年)の再建で、豪壮な茅葺屋根を持つ木造建築として2000年に国の重要文化財に指定されました。冬季は積雪のため月山・湯殿山への参拝が難しくなることから、三山の神々を一つの社殿に合わせ祀ることで、一年を通じていつでも三山すべてへの参拝がかなうように工夫されています。

見どころ

参道の入り口に立つ朱塗りの随神門をくぐると、樹齢300年を超える杉並木に囲まれた2446段の石段が山頂まで続きます。その途中にそびえる五重塔は平将門の創建と伝わり、現在の塔は約600年前に再建されたもので、東北地方最古の塔として昭和41年(1966年)に国宝に指定されました。杉木立の中にひっそりと建つその姿は、出羽三山を象徴する光景のひとつです。

山頂に鎮座する三神合祭殿は、月山・羽黒山・湯殿山の三神を一堂に祀る類例の少ない社殿で、高さ約28メートル、厚さ約2.1メートルにも及ぶ茅葺屋根の迫力は必見です。境内にはほかにも鏡池(御手洗池)や鐘楼、いでは文化記念館などがあり、山岳信仰の歴史と自然が織りなす荘厳な空気を体感できます。

参拝のポイント

麓の随神門から山頂までは石段を徒歩で約50分かけて登る本格的な参道ですが、羽黒山有料道路を利用すれば車で山頂近くまで行くことも可能です。せっかく訪れるなら、杉並木の中を歩きながら国宝五重塔や道中の摂社をめぐる石段詣がおすすめで、四季折々の杉木立の表情を楽しみながら心身を整えて山頂を目指すことができます。冬季は積雪が多いため、訪れる際は事前に道路状況や参集殿の開所状況を確認しておくと安心です。

年中行事・お祭り

  • 花祭(例大祭)(7月15日):五穀豊穣や家内安全を祈念する出羽三山神社で最も重要な祭礼のひとつ。三山の神輿が鏡池の周りを練り歩き、稲の花に見立てた造花を掲げた花梵天が行列に加わります。
  • 松例祭(12月31日〜1月1日):大晦日から元日にかけて夜を徹して行われることから「歳夜祭」とも呼ばれる、羽黒修験「冬の峰」の満願を祝う祭事。手向地区から選ばれた松聖(まつひじり)二名が9月24日から百日間の行を積んだ末に執り行われます。
  • 祈年祭(御田植祭)(5月8日):五穀豊穣を祈る春の祭礼で、田植えの所作を模した神事が奉納されます。
  • 八朔祭(8月31日):五穀豊穣への感謝を捧げる秋口の祭礼で、地域の実りを祝う行事として親しまれています。

周辺のグルメ・観光

麓の手向(とうげ)地区には出羽三山信仰とともに歩んできた宿坊街が広がり、山菜やきのこなど旬の食材を使った精進料理を味わうことができます。参拝の前後には、出羽三山の歴史や文化を学べる資料館に立ち寄るのもおすすめです。

  • 宿坊 大進坊:三百数十年の歴史を持つ手向地区の宿坊で、女将手作りの精進料理と朝の御祈祷体験が人気です。
  • 羽黒山斎館:羽黒山中腹にある参籠所で、完全予約制ながら旬の山菜やきのこを用いた本格的な精進料理を頂けます。
  • いでは文化記念館:千四百年に及ぶ出羽三山の歴史と文化を紹介する資料館で、観光案内所も併設されています。

よくある質問

Q. 山頂まではどのくらいかかりますか?
A. 随神門から徒歩で約50分、2446段の石段を登ります。羽黒山有料道路を使えば車で約10分です。
Q. 御朱印は?
A. 山頂参集殿・随神門授与所で8:30〜16:30頃、初穂料500円です。
Q. 駐車場はありますか?
A. 羽黒山有料道路(普通車400円)を利用して山頂駐車場へ。随神門周辺にも駐車場があります。
Q. 冬季でも参拝できますか?
A. 積雪が多いため、訪れる際は事前に道路状況や参集殿の開所状況を確認しておくと安心です。
Q. アクセス方法は?
A. JR羽越本線「鶴岡駅」からバスで約40分「随神門」下車です。

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