由緒
伏見稲荷大社は、全国に3万社ともいわれる稲荷神社の総本宮です。ご祭神の宇迦之御魂大神は、五穀豊穣をつかさどる神様として、和銅4年(711年)に稲荷山にお祀りされたのが始まりと伝えられています。もとは農業の神様として信仰されていましたが、時代とともに商売繁盛の神様としても篤く信仰されるようになり、現在では全国の企業や商店からも多くの参拝者が訪れます。
社伝では、渡来系氏族の秦伊呂具(はたのいろぐ)が餅を的にして矢を射たところ、餅が白鳥となって飛び去り、山の頂に降り立ってそこに稲が実ったという奇瑞から、その地に稲荷大神を祀ったことが創建の由来とされています。平安時代の延長5年(927年)には朝廷から名神大社に列せられるなど高い社格を得て、東寺を建立した空海(弘法大師)とも深いゆかりを持つとされ、真言密教とも結びつきながら信仰が広まりました。応仁の乱では社殿が焼失しましたが、全国からの寄進によって再建され、この復興の過程が稲荷信仰を全国へ広める大きな契機になったといわれています。
千本鳥居
伏見稲荷大社を象徴する光景といえば、朱色の鳥居が隙間なく連なる「千本鳥居」です。これは、願いごとが「通る」「叶う」という語呂合わせから、江戸時代以降に鳥居を奉納する習慣が広まったことに由来します。実際の数は千本をはるかに超え、稲荷山の山頂まで続く参道全体では約1万基もの鳥居が奉納されているといわれています。
参拝のポイント
千本鳥居から先は、稲荷山の山頂(一ノ峰)まで続く本格的な山道になっており、一周するとおよそ2時間ほどかかります。時間に余裕がなければ、途中の「四ツ辻」まででも十分に鳥居のトンネルを堪能できます。歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです。
年中行事・お祭り
- 初午大祭(2月最初の午の日前後): 稲荷大神が稲荷山に降臨したとされる日にちなむ祭典で、「福まいり」とも呼ばれ多くの参拝者で賑わいます。
- 稲荷祭・神幸祭(4月頃): 稲荷大神が氏子区域を巡幸する、伏見稲荷大社で最も重要とされる祭儀の始まりの祭典です。
- 稲荷祭・還幸祭(5月3日): 氏子区域を巡幸した神様が本社へと還る祭典で、約2週間にわたる稲荷祭の締めくくりとなります。
- 火焚祭(11月8日): 稲刈り後の藁を焚き上げ、一年の収穫への感謝を捧げる秋の祭典です。
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よくある質問
- Q. 千本鳥居はどのくらい歩きますか?
- A. 稲荷山の山頂まで一周するとおよそ2時間かかります。時間がなければ「四ツ辻」までの往復でも十分に鳥居のトンネルを楽しめます。
- Q. 参拝時間に制限はありますか?
- A. 境内は終日参拝可能ですが、御朱印などの授与所は8:30〜16:30頃までです。
- Q. アクセス方法は?
- A. JR奈良線「稲荷駅」から徒歩すぐ、京阪本線「伏見稲荷駅」から徒歩約5分です。
- Q. 御朱印の初穂料はいくらですか?
- A. 300円からです。
- Q. どんな靴で行くべきですか?
- A. 稲荷山の山道を歩くことになるため、歩きやすいスニーカーなどがおすすめです。



