由緒
波除神社は、江戸時代前期の万治2年(1659年)の創建と伝わる神社です。当時、江戸の町の拡張にともない築地一帯では埋め立て工事が進められていましたが、激しい風や波にたびたび阻まれ、工事は難航していました。そんなある夜、海面を光り輝きながら漂う不思議な物体が見つかり、人々がこれを引き上げて稲荷大神の御神体として祀り、盛大な祭礼を執り行ったところ、荒れていた波はやみ、以後の埋め立て工事は滞りなく進んだと伝えられています。この霊験にちなみ、「波を除ける」神社として「波除」の名が付けられました。
関東大震災後に築地に中央卸売市場(築地市場)が移転してからは、市場とその関係者を見守る守護神として篤く信仰されるようになりました。「災難除去、波乗り切り」のご神徳は、市場で働く人々にとって商売繁盛・海上安全の祈りと重なり合い、今日でも食にゆかりの深い人々の心のよりどころとなっています。
見どころ
波除神社最大の見どころは、境内の獅子殿に奉安された巨大な獅子頭です。厄除けの「天井大獅子」と、お歯黒を施した「お歯黒獅子」は、いずれも高さ2mを超える迫力ある姿で、毎年6月頃に行われる例大祭「つきじ獅子祭」では巨大な獅子頭の宮出しが行われ、多くの見物客で賑わいます。本殿には、嘉永元年(1848年)に三代目島屋藤治郎の手により作られ、関東大震災の際にも焼失を免れた木彫りの獅子頭が今なお大切に祀られています。
もう一つの見どころが、境内に立ち並ぶ食にまつわる石碑の数々です。すし塚・海老塚・鮟鱇塚・活魚塚・玉子塚・昆布塚など、築地市場に関係する業界団体がそれぞれの食材への感謝を込めて奉納したもので、食の街・築地ならではの独特な信仰の形を今に伝えています。
参拝のポイント
境内への参拝は終日可能ですが、お守り・御朱印など授与所の受付時間は9:00〜17:00です。築地場外市場に近い立地のため、朝の時間帯に市場散策とあわせて参拝する人が多く見られます。境内に参拝者用の駐車場はないため、車で訪れる場合は近隣の築地川第一駐車場やコインパーキングを利用してください。6月の獅子祭りの時期は特に混雑するため、ゆっくり参拝したい場合は時期をずらすのがおすすめです。
年中行事・お祭り
- つきじ獅子祭・例大祭(6月頃):巨大な獅子頭の宮出しが行われる波除神社最大の祭礼で、多くの見物客で賑わう。
- すし塚・海老塚などの慰霊祭(各業界団体主催):食材への感謝と供養を込めて、業界団体ごとに石碑前で執り行われる。
- 初詣(1月1日〜):築地・日本橋エリアの商売繁盛を願う参拝者で賑わう。
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よくある質問
- Q. 波除神社の名前の由来は?
- A. 江戸時代、築地の埋め立て工事が激しい波風に阻まれ難航していたところ、ある夜海面を漂う御神体(光り輝く物体)が見つかり、これを祀って盛大な祭礼を行ったところ波が収まり工事が進んだと伝えられています。この「波を除ける」ご神徳から「波除」の名がつきました。
- Q. 波除神社と築地市場の関係は?
- A. 関東大震災後に築地に市場が移転して以来、波除神社は市場とその関係者を守る守護神として篤く信仰されるようになりました。境内にはすし塚・海老塚・玉子塚・活魚塚・昆布塚など、食材や食品業界にゆかりの深い石碑が数多く奉納されています。
- Q. 波除神社の御朱印の受付時間と初穂料は?
- A. 御朱印の受付時間は9:00〜17:00、初穂料は各500円です。通年頒布のものに加え、七福神詣でや初詣など特定の日にしか頂けない限定御朱印もあります。
- Q. 波除神社に駐車場はありますか?
- A. 境内に参拝者用の駐車場はありません。近隣に築地川第一駐車場という大きな駐車場があるほか、周辺にコインパーキングも複数あります。
- Q. 波除神社の獅子頭はどんなものですか?
- A. 境内の獅子殿には、厄除けの「天井大獅子」と「お歯黒獅子」という高さ2mを超える大きな獅子頭が奉安されています。関東大震災でも焼失を免れた木彫りの獅子頭(嘉永元年・1848年作)が本殿に祀られているほか、毎年6月頃に行われる例大祭では巨大な獅子頭の宮出しが行われます。



