由緒
厳島神社は、瀬戸内海に浮かぶ島「宮島(厳島)」に鎮座する神社で、推古天皇元年(593年)の創建と伝えられています。海の神様である宗像三女神をお祀りしており、平安時代末期に平清盛が篤く崇敬し、現在のような海上に浮かぶ壮麗な社殿を整備したことで知られています。
島全体が神域とされてきたため、社殿は陸地ではなく海の上に建てられており、満潮時にはまるで海に浮かんでいるかのような幻想的な姿を見せます。1996年には、隣接する弥山の原始林とともにユネスコの世界文化遺産に登録されました。
創建当初は佐伯鞍職(さえきのくらもと)によって浜辺に社が設けられたと伝えられていますが、平安時代末期に安芸守となった平清盛が篤く信仰し、日宋貿易で得た財力を背景に、寝殿造の様式を取り入れた海上の大規模な社殿群として整備しました。この社殿は潮の満ち引きを計算して設計されており、満潮時には海に浮かんで見えるよう工夫されています。現在、本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝に、14棟が重要文化財に指定されています。
大鳥居
沖合に立つ朱色の大鳥居は、高さ約16メートルにおよぶ日本三大鳥居のひとつで、厳島神社を象徴する存在です。満潮時には海に浮かぶように、干潮時には鳥居の根元まで歩いて近づくことができ、潮の満ち引きによってまったく異なる表情を見せてくれます。参拝前に潮見表を確認しておくと、より楽しめます。
参拝のポイント
社殿は朱塗りの回廊でつながれており、回廊から見る大鳥居の眺めは特に人気の撮影スポットです。夕暮れ時にはライトアップも行われ、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を楽しめます。
年中行事・お祭り
- 桃花祭(とうかさい)(4月15日)― 桃の花を神前に供え、高舞台で舞楽10曲が奉奏される春の恒例行事です。
- 管絃祭(かんげんさい)(旧暦6月17日)― 平清盛が都の管絃の宴を宗像三女神への神事として取り入れたのが起源とされ、大阪の天神祭、松江のホーランエンヤと並ぶ日本三大船神事のひとつです。御鳳輦を乗せた管絃船が対岸の地御前神社まで往復し、船上で雅楽が奏でられます。
- 例祭(6月17日)― 厳島神社でもっとも重要な祭典のひとつです。
- 鎮火祭(ちんかさい)(12月31日)― 大晦日の夕刻に大鳥居前の浜で行われる、火災除けを祈願する神事です。
周辺のグルメ・観光
宮島の参道「表参道商店街」では、名物のもみじ饅頭や、宮島名物として知られる焼き牡蠣などのグルメが楽しめます。島内には野生の鹿が多く生息しており、奈良公園と並ぶ「鹿と出会える観光地」としても知られています。
- かきふくまる ― 牡蠣養殖会社が営む直営店で、水揚げしたての焼き牡蠣(ガーリックバター味が人気)を味わえます。
- 伊都岐珈琲(いつきこーひー) ― 厳島神社の脇道にあるカフェで、エスプレッソを使ったソフトクリームや広島レモンドリンクが人気です。
- 表参道商店街のあなごめし店 ― 宮島は古くからアナゴ漁が盛んで、あなごめしを提供する店が軒を連ねています。
よくある質問
- Q. 参拝時間は?
- A. 6:30〜18:00を基本に、季節により変動します。
- Q. 御朱印はいただけますか?
- A. 参拝時間内にいただけます。初穂料は300円です。
- Q. 宮島には車で行けますか?
- A. 島内は車両の乗り入れが制限されているため、宮島口周辺に駐車し、フェリーで渡るのが基本です。
- Q. 大鳥居はいつ見るのがおすすめですか?
- A. 満潮時は海に浮かぶように、干潮時は根元まで歩いて近づけます。参拝前に潮見表を確認しておくと、より楽しめます。
- Q. アクセス方法は?
- A. JRまたはフェリーで宮島口から宮島へ渡り、桟橋から徒歩約10分です。



