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誉田八幡宮

誉田八幡宮

こんだはちまんぐう・大阪府羽曳野市

写真: Saigen Jiro / パブリックドメイン(CC0 1.0)

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由緒

誉田八幡宮は、大阪府羽曳野市に鎮座する「日本最古の八幡宮」と称される古社です。社伝によれば、欽明天皇20年(559年)、欽明天皇の勅願により、応神天皇の陵墓と伝わる誉田御廟山古墳(誉田山古墳)の後円部前に神廟が建立され、八幡大菩薩として応神天皇をお祀りしたのが創建の起源とされています。応神天皇は、誉田別命(ほむだわけのみこと)の名でも知られ、この誉田の地に幼少期を過ごしたとも伝えられており、当社は古くから陵墓を守護する社として篤い崇敬を集めてきました。

平安時代中期の永承6年(1051年)には、後冷泉天皇の行幸を機に、創建の地から南へ約1町(約110メートル)離れた現在地に社殿が遷され、この時に「誉田八幡宮」の社名が定まったと伝えられています。中世以降は清和源氏の氏神として崇敬され、源頼朝をはじめ鎌倉幕府・室町幕府の歴代将軍から厚い保護を受けました。建久年間(1190年頃)には源頼朝が国宝の神輿を寄進したと伝わり、戦国時代の享禄・天文年間の兵火で社殿の多くを焼失した後は、豊臣秀頼が慶長年間(1606年頃)に本殿以下の主要な社殿を再建し、これが現在の社殿の基礎となっています。

現在は安産・厄除けの神様として地域の人々に篤く信仰されており、応神天皇陵を間近に望む立地から、古代日本の皇統と古墳文化を今に伝える貴重な神社として、歴史ファンからも高い関心を集めています。

見どころ

誉田八幡宮最大の特徴は、応神天皇の陵墓と伝わる巨大前方後円墳・誉田御廟山古墳(誉田山古墳、全長約425メートル)に南面して隣接する立地です。この古墳は仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)に次ぐ国内第2位の規模を誇り、2019年7月にユネスコ世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群-」の構成資産として登録されました。神社の南門を出てすぐの位置に古墳の周濠を望むことができ、古代の陵墓祭祀の姿を今に伝える貴重な景観となっています。

境内の宝物館(土曜日13:00〜16:00公開、拝観料500円)には、国宝に指定された2件の宝物が収蔵されています。ひとつは建久年間(1190年頃)に源頼朝が寄進したと伝わる「塵地螺鈿金銅装神輿(ちりじらでんこんどうそうしんよ)」で、鎌倉時代の漆工・金工・染織技術の粋を集めた壮麗な神輿です。もうひとつは、応神天皇陵から明治期に出土したと伝わる「金銅透彫鞍金具(こんどうすかしぼりくらかなぐ)」で、竜文様を透かし彫りにした古墳時代の馬具として国内屈指の名品とされています。このほか、紙本著色神功皇后縁起、絹本著色誉田宗廟縁起、木造舞楽面など多数の重要文化財も伝えられています。

参拝のポイント

境内参拝は8:00〜17:00ですが、御朱印を受けられる授与所は8:30〜16:30、宝物館の一般公開は土曜日13:00〜16:00に限られるため、拝観目的の場合は曜日と時間の確認が必要です。近鉄南大阪線「古市駅」から徒歩約10分とアクセスも良く、境内に隣接する応神天皇陵の周濠沿いを散策しながらの参拝もおすすめです。境内には金運・招福の象徴とされる盃状の窪みが彫られた「盃状穴」や、多くの絵馬が奉納された絵馬堂など見どころも多く、時間に余裕を持って巡りたい神社です。

年中行事・お祭り

  • 秋季大祭「お渡り」・誉田だんじり祭り(9月14日・15日):誉田八幡宮最大の祭礼。宵宮の14日に地車(だんじり)の宮入りが行われ、本宮の15日夜には国宝の神輿「塵地螺鈿金銅装神輿」を中心に、猿田彦や稚児行列を伴う荘厳な渡御行列が本殿から応神天皇陵前まで進みます。「お渡り」の名で知られるこの神事は、一年でこの日だけ一般参拝者も陵墓の堤に立ち入ることができる大変珍しい機会で、神輿の下をくぐって無病息災を祈る参拝者で賑わいます。
  • 月次祭(毎月1日・15日):月々の平安を祈願する神事です。
  • 節分祭(2月上旬):厄除けを祈願する豆まき神事。
  • 初詣(1月):安産・厄除けの神様として、正月三が日には多くの参拝者で賑わいます。

周辺のグルメ・観光

誉田八幡宮の周辺は、百舌鳥・古市古墳群の一角として多数の古墳が点在する歴史散策エリアです。

  • 白鳥陵古墳(前の山古墳):日本武尊(やまとたけるのみこと)の陵墓と伝わる前方後円墳で、古市駅から徒歩すぐの場所にあり、誉田八幡宮とあわせて巡る参拝者が多い人気スポットです。
  • 河内ワイン館:羽曳野市駒ヶ谷地区はぶどう栽培とワイン醸造が盛んな土地として知られ、地元産ワインの試飲・購入ができる人気の観光施設です。
  • 古市駅前商店街:誉田八幡宮への玄関口となる古市駅周辺には昔ながらの商店街が広がり、参拝の前後に立ち寄るのに便利です。

よくある質問

Q. 御祭神はどなたですか?
A. 中央に応神天皇(誉田別命)、向かって左に仲哀天皇、右に神功皇后をお祀りしています。応神天皇は八幡大神として、全国約4万4千社ともいわれる八幡宮・八幡神社の総本源のひとつとされています。
Q. 御朱印はいただけますか?
A. はい、8:30〜16:30の受付で、初穂料各500円にて2種類の御朱印をいただけます。中央に社印、八幡神の神使とされる鳩と、応神天皇陵ゆかりの馬の埴輪をかたどった印が押されるのが特徴です。
Q. アクセス方法は?
A. 近鉄南大阪線「古市駅」から徒歩約10分です。車の場合は西名阪自動車道「藤井寺インターチェンジ」から約15分ですが、境内周辺は住宅街で道幅が狭い箇所があるため運転にはご注意ください。
Q. 駐車場はありますか?
A. 境内に参拝者用駐車場があります。ただし周辺道路がやや狭いため、大型車での参拝や繁忙期の参拝には注意が必要です。
Q. 誉田御廟山古墳(応神天皇陵)とはどのような関係がありますか?
A. 誉田八幡宮は、応神天皇の陵墓と伝わる誉田御廟山古墳(誉田山古墳)の後円部南側に隣接して鎮座し、もとはこの陵墓を守り祀るために創建された神社です。誉田御廟山古墳は2019年に世界文化遺産「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産として登録されており、毎年9月15日の秋季大祭「お渡り」では、国宝の神輿が古墳の堤まで渡御し、この日に限り一般の参拝者も古墳の堤に立ち入ることができます。

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