由緒
明治神宮は、日本の近代化を進めた明治天皇と、その皇后である昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)をお祀りするために、大正9年(1920年)に創建された神社です。明治天皇の崩御後、その遺徳を偲ぶ全国からの声を受けて、まだ人の手が入っていなかった代々木の地に造営されました。
もっとも大きな特徴は、境内を包む約70万平方メートルの「明治神宮の杜(もり)」が、100年後を見据えて計画的に造られた人工の森だという点です。全国から約10万本、365種もの樹木が奉納・植樹され、自然に世代交代しながら永続する森を目指す「二次遷移」の考え方に基づいて設計されました。造営から100年以上を経た現在では、都心とは思えないほど豊かな自然林へと育っています。
創建当初の社殿は、昭和20年(1945年)4月の空襲によって本殿・拝殿を含む中心部分が焼失してしまいました。戦後、「明治神宮の復興なくして日本の戦後復興なし」との声のもと「明治神宮復興奉賛会」が結成され、国内外から寄せられた浄財により再建が進められ、昭和33年(1958年)に現在の社殿が竣工しました。この再建は、戦後日本の復興を象徴する出来事のひとつとされています。
見どころ
参道の入り口に立つ大鳥居は、高さ約12メートルの日本最大級の木造鳥居で、台湾から奉納された樹齢1500年を超える檜(ひのき)から作られています。境内にある「清正井(きよまさのいど)」は、加藤清正が掘ったと伝わる湧き水の井戸で、パワースポットとしても広く知られています。四季を通じて花菖蒲が美しい「御苑(ぎょえん)」も、明治天皇と昭憲皇太后ゆかりの散策路として人気です。
初詣の参拝者数は例年日本一を記録するなど、都内でも屈指の人気を誇る神社であり、結婚式の神前式が執り行われる神社としても広く知られています。
参拝のポイント
原宿駅から歩いてすぐの場所にありながら、大鳥居をくぐり参道を進むにつれて都会の喧騒が遠のき、静かな森の空気を感じられるのが明治神宮ならではの魅力です。参道の玉砂利を踏みしめながら、ゆっくりと歩いて向かうのがおすすめです。
年中行事・お祭り
- 秋の大祭(11月1日〜3日): 明治神宮でもっとも重要な祭礼で、祭神・明治天皇の御誕生日にあたる11月3日には宮中から勅使が遣わされ例祭が執り行われます。期間中は舞楽や歌謡などの奉祝行事も催されます。
- 初詣(1月1日〜): 例年、全国でもっとも多くの参拝者を集めることで知られ、大晦日から三が日にかけて大変な賑わいとなります。
- 神前結婚式: 年間を通じて多くの神前式が執り行われており、参道で花嫁行列に出会えることもあります。
周辺のグルメ・観光
隣接する明治神宮外苑には、絵画館やイチョウ並木といった見どころがあります。また、原宿・表参道エリアはファッションやグルメの人気スポットが集まっており、参拝とあわせての散策にぴったりです。
- カフェ「杜のテラス」: 原宿駅そば、明治神宮の玄関口にあるカフェで、境内で伐採された樹木を店内に使用し、森の雰囲気の中で一休みできます。
- 竹下通り: 原宿駅前から続く若者文化の発信地で、食べ歩きグルメやファッション店が軒を連ねます。
- 表参道ヒルズ: 表参道沿いにある商業施設で、ショッピングやカフェ巡りに人気のスポットです。
よくある質問
- Q. 明治神宮の参拝時間は?
- A. 日の出から日の入りまでで、月により変動します。
- Q. 御朱印はいつもらえますか?
- A. 9:00〜16:00頃、初穂料500円です。
- Q. 最寄り駅からどのくらいですか?
- A. JR原宿駅または地下鉄明治神宮前駅から徒歩約1分です。
- Q. 清正井はどこにありますか?
- A. 境内の御苑内にあり、加藤清正が掘ったと伝わるパワースポットとして知られています。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 周辺に有料駐車場があります。



