由緒
蛇窪神社は、かつて「蛇窪」と呼ばれたこの地に鎌倉時代末期の元亨2年(1322年)、創建されたと伝わる古社です。当時この一帯を襲った大干ばつの際、龍神を祀る社に雨乞いを祈願したところ大雨が降り注ぎ、里人たちが感謝してお宮を建てたのが始まりと伝えられています。御祭神には天照大御神を主祭神とし、天児屋根命・応神天皇をあわせてお祀りし、これらの神々と境内社の神々を総称して「蛇窪大明神」と呼び習わしてきました。もとは天祖神社(上神明天祖神社)を正式名としてきましたが、2019年に地名にちなむ「蛇窪神社」を正式名称としました。
境内には白蛇にまつわる古い言い伝えも残ります。かつてこの地の湧き水に白蛇が棲んでいましたが、水源が涸れたのちも白蛇が地元の人の夢枕に立って「元の場所に戻りたい」と願ったため、御神池を備えた弁天社を建立してお迎えしたと伝わります。白蛇は芸事・学問・蓄財を司る市杵島姫神(弁財天と同一視される神)の使い、あるいはその化身とされ、富をもたらす存在として篤く信仰されてきました。白蛇(巳)と龍神をともに祀る神社は全国的にも珍しく、山口県岩国市・群馬県沼田市の老神温泉とあわせて「白蛇日本三大聖地」の一つに数えられ、都内では随一の白蛇信仰の社として知られています。
見どころ
境内でひときわ目を引くのが、白蛇辨財天社に安置された夫婦の白蛇像「撫で白蛇」です。玉を抱く白蛇を撫でて祈願する参拝者が絶えず、社の周囲には願いを込めて奉納された白蛇の置物がずらりと並びます。また社殿脇には七体の白蛇が白龍へと昇る姿を表した「蛇窪龍神社」もあり、白蛇と龍神が一体となって祀られる、この神社ならではの光景を見ることができます。
金運祈願で特に人気なのが「白蛇の清水」を使った銭洗いです。金色の器に浮かべた「白蛇の種銭」を三度まわしてから、自分の硬貨や紙幣を清水にくぐらせて金運上昇を祈願する参拝者の姿が絶えません。60日に一度巡ってくる「己巳(つちのとみ)の日」には白蛇辨財天社の扉が開かれる特別な祈願日となり、遠方から多くの参拝者が訪れます。
参拝のポイント
境内はそれほど広くありませんが、白蛇辨財天社での銭洗いや白蛇像へのお参りをじっくり行うと30〜45分ほどが目安です。授与所・社務所は9時から17時までで、御朱印もこの時間内にいただけます。特に12日に一度巡る「巳の日」や60日に一度の「己巳の日」は、限定の御朱印やお守り・おみくじを求める参拝者で長い行列ができるため、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。夜間・早朝の境内や公道での行列待ちは近隣への配慮から禁止されているので注意しましょう。
年中行事・お祭り
- 巳の日・己巳の日祈願祭(毎月):12日ごとに巡る巳の日と、60日ごとの己巳の日には白蛇大神への特別祈願が行われ、限定授与品を求める参拝者で正月さながらの賑わいとなります。
- 初巳祭(1月最初の巳の日):新年最初の巳の日に執り行われる祭事で、一年の金運・開運を白蛇大神に祈願します。
- 白蛇辨財天社大祭(4月12日):境内社である白蛇辨財天社の例祭で、芸事上達や財運向上を願う神事が執り行われます。
- 例大祭(9月中旬の土日):蛇窪神社最大の祭礼で、神輿渡御や露店が並び、氏子・崇敬者で境内が大いに賑わいます。
- 年越大祓(12月30日):一年の穢れを祓い清め、新しい年を迎える締めくくりの神事です。
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よくある質問
- Q. 参拝時間は?
- A. 参拝は自由ですが、社務所・授与所は9:00〜17:00です。
- Q. 御朱印は?
- A. 9:00〜17:00、初穂料300円から(巳の日・己巳の日の限定御朱印は500円〜1,500円)。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 境内に参拝者用駐車場はありません。周辺のコインパーキングをご利用ください。
- Q. 「己巳の日」とは何ですか?
- A. 60日に一度巡ってくる特別な祈願日で、白蛇辨財天社の扉が開かれ、遠方から多くの参拝者が訪れます。
- Q. アクセス方法は?
- A. 都営浅草線・東急大井町線「中延駅」から徒歩5〜6分です。



