由緒
三嶋大社はJR三島駅から徒歩圏内に鎮座する、伊豆国一宮にして総社という格式を誇る古社です。創建年代は明らかではありませんが、伊豆諸島の噴火や海上交通に関わる古代信仰を背景に、奈良・平安時代にはすでに朝廷から篤い崇敬を受ける「明神大社」として記録に登場します。東海道随一の神社として、京から下る旅人や東国へ向かう武将たちが必ず参拝したと伝えられ、東海道の要衝として栄えてきました。
御祭神は、山や農業を司る大山祇命(おおやまつみのみこと)と、商売繁盛・福徳の神として知られる事代主神(ことしろぬしのかみ、恵比須様)の二柱で、あわせて「三嶋大明神」と称されます。中でも三嶋大社の名を歴史に刻んだのが、源頼朝との深い関わりです。平治の乱に敗れて伊豆へ配流された頼朝は、源氏再興を三嶋大社に祈願し続け、治承4年(1180年)の挙兵の際にもまず当社に参拝してから旗揚げしたと伝えられています。その後鎌倉幕府を開いた頼朝や北条政子は数々の宝物を奉納し、現在国宝に指定されている「梅蒔絵手箱」もその一つとされています。
見どころ
境内でひときわ目を引くのが、慶応年間(1867年頃)に再建された豪壮な社殿です。総欅造の本殿・幣殿・拝殿は伊豆地方の名工たちの手による精緻な彫刻で飾られ、国の重要文化財に指定されています。神門をくぐった先に堂々と構える拝殿と、東海道の旅人を見守ってきた大鳥居は、三嶋大社を象徴する景観として親しまれています。
境内東側にそびえる金木犀の御神木は、樹齢1200年以上と伝わる国の天然記念物で、9月から10月にかけて二度にわたって開花し、甘い香りが半径数キロにまで漂うといわれています。また源頼朝と政子の腰掛石や、社宝を展示する宝物館もあわせて見学でき、境内全体が歴史散策の場としても見応えがあります。
参拝のポイント
境内は終日開放されているため、参拝自体は30分ほどで済ませることも可能ですが、社殿の彫刻や神池、宝物館までじっくり見て回るなら1時間ほど見ておくと安心です。社務所での御朱印受付は8:30〜16:30(土日祝は17:00まで)で、正月三が日と8月の例祭期間は大変混雑するため、時間に余裕を持った参拝がおすすめです。三島駅から徒歩圏内という立地の良さから、伊豆・箱根方面への旅の起点として立ち寄る参拝者も多く見られます。
年中行事・お祭り
- 例祭・三嶋大祭り(8月15日〜17日):三島市最大の祭りで、頼朝の旗挙げにちなむ「頼朝公旗挙げ行列」や、豪快な手筒花火、市中を練り歩くシャギリなどが繰り広げられ、3日間で約50万人が訪れます。
- お田打神事(1月7日):五穀豊穣を祈願する予祝の神事で、農作業の所作を演じて一年の豊作を願います。
- お鼓の舞(10月):中世から伝わる神事芸能で、雨乞いにゆかりのある舞が奉納されます。
- 除夜祭・元旦祭(12月31日〜1月1日):静岡県内でも屈指の初詣スポットとして、三が日は多くの参拝者で賑わいます。
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よくある質問
- Q. 参拝時間は?
- A. 境内は24時間開放されていますが、社務所・御朱印受付は8:30〜16:30(土日祝は17:00まで)です。
- Q. 御朱印は?
- A. 8:30〜16:30(土日祝17:00まで)、初穂料500円です。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 境内駐車場があります(普通車1時間200円〜)が、正月三が日・例祭期間(8月15〜17日)は閉鎖されます。
- Q. 金木犀の御神木はいつ見頃ですか?
- A. 樹齢1200年以上と伝わる御神木で、9月から10月にかけて二度開花します。
- Q. アクセス方法は?
- A. JR「三島駅」南口から徒歩約15分です。


