由緒
白山比咩神社は、社伝によれば崇神天皇7年(紀元前91年)、現在地の北方にそびえる舟岡山の山頂に「まつりのにわ」が祀られたことに始まると伝わる、古い歴史を持つ神社です。その後、応神天皇28年(297年頃)に手取川のほとりへ遷り、たびたびの洪水による社殿流失を経て、霊亀2年(716年)には勅命により「安久濤の森(あくどのもり)」へと遷座しました。さらに文明12年(1480年)の大火で40余りの堂塔伽藍がことごとく焼失したことを受け、末社三宮が鎮座していた現在の三宮の地へと遷り、今日に至っています。
御祭神は白山比咩大神(菊理媛神と同一視される)を主祭神とし、伊邪那岐尊・伊邪那美尊の夫婦二神をあわせてお祀りしています。全国に約3,000社を数える白山神社・白山比咩神社の総本宮であり、加賀国の一宮として、古くから北陸地方随一の格式を誇る神社として篤い崇敬を集めてきました。
当社の信仰の根底にあるのが、富士山・立山とともに「日本三霊山」の一つに数えられる白山(標高2,702メートル)そのものへの信仰、すなわち「白山信仰」です。霊亀元年(717年)に僧・泰澄によって白山が初めて登拝されて以来、白山は水と農耕の恵みをもたらす神の山として北陸全域から仰がれ、白山山頂の御前峰に祀られる奥宮とともに、白山信仰の中心的存在であり続けています。富山の立山信仰(雄山神社に代表される)と並び、山そのものを御神体とする日本古来の山岳信仰の姿を今に伝える点でも共通しています。
見どころ
表参道から続く老杉の並木道は、白山比咩神社を象徴する景観の一つです。樹齢数百年の杉に囲まれた参道を進むと、荘厳な雰囲気の中に外拝殿・本殿が姿を現し、古くから北陸鎮護の大社として崇められてきた歴史の重みを肌で感じることができます。
境内には、白山山頂の奥宮を遠く仰ぎ見るための「奥宮遙拝所」も設けられています。夏山シーズン(7月1日〜8月末)以外は山頂の奥宮に参拝することができないため、多くの参拝者はこの遙拝所から白山信仰の中心である奥宮に向けて祈りを捧げます。宝物館では、社宝である刀剣類や古文書など、白山信仰の歴史を伝える貴重な文化財を見ることができます。
参拝のポイント
境内は24時間参拝可能で拝観料もかかりませんが、宝物館の見学は9:00〜16:00(11月は9:30〜15:30)に限られ、12月から3月は冬期休館となる点に注意しましょう。表参道・北参道・南参道にそれぞれ駐車場があり、北参道駐車場(約300台)が最も大きく、車での参拝にも便利です。北陸鉄道石川線「鶴来駅」からはタクシーで約5分ですが、鶴来の古い町並みを散策しながら徒歩で参拝するのもおすすめです。
年中行事・お祭り
- 例大祭(5月6日):白山比咩神社最大の祭典で、菅原道真ゆかりの神饌「梅枝餅」が供えられ、舞女による優雅な「浦安の舞」が奉奏されます。
- 開山祭(7月1日):白山の夏山シーズンの開幕を告げる神事で、この日から8月末まで山頂の奥宮への登拝が可能になります。
- 奥宮大祭(7月18日):白山山頂の奥宮において執り行われる祭典で、夏山シーズンならではの神事です。
- 初詣・歳旦祭(1月1日〜3日):北陸有数の初詣スポットとして、三が日を中心に多くの参拝者で賑わいます。
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よくある質問
- Q. 参拝時間は?
- A. 境内参拝は自由です。宝物館は9:00〜16:00(11月は9:30〜15:30)、12月〜3月は冬期休館となります。
- Q. 御朱印は?
- A. 9:00〜17:00、初穂料500円です。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 表参道駐車場(約30台)・北参道駐車場(約300台)・南参道駐車場(約130台)があります。
- Q. 白山比咩神社は全国の白山神社の総本宮?
- A. はい。全国に約3,000社を数える白山神社・白山比咩神社の総本宮であり、加賀国の一宮として北陸随一の格式を誇る神社です。
- Q. アクセス方法は?
- A. 北陸鉄道石川線「鶴来駅」からタクシーで約5分、または加賀白山バス瀬女行き「一の宮」下車、徒歩約5分です。



