由緒
気多大社は能登半島の付け根、羽咋の海辺に鎮座する能登国一宮です。社伝では第8代・孝元天皇の御代の創建とされ、2,100年以上の歴史を持つといわれる北陸屈指の古社です。奈良時代にはすでにその名が知られ、越中国守として赴任していた万葉歌人・大伴家持が「之乎路から 直に見ゆる 加島嶺の 笠師の浜に 寄する波かも」と気多神を詠んだ歌が『万葉集』に収められるなど、古くから朝廷の崇敬を受けてきました。
御祭神は大己貴命(大国主神)で、出雲の国づくりを終えたのち能登に渡り、この地を平定して人々に漁業や農業を教え、開拓を成し遂げたという神話が伝わります。縁結びの神様として知られる大国主神を祀ることから、気多大社は北陸有数の縁結びのパワースポットとしても広く知られ、県内外から多くの参拝者、特に女性の参拝者を集めています。
見どころ
気多大社最大の見どころは、本殿の背後に広がる「入らずの森」です。約3,000坪(約1万平方メートル)に及ぶこの原生林は、社殿が建てられる以前の自然そのものの姿をとどめていると伝えられ、古来より一般の立ち入りが固く禁じられてきました。神職でさえ年に一度の大祭のときにしか足を踏み入れることが許されない神域であり、国の天然記念物にも指定されています。森の外側からその鬱蒼とした木々を仰ぐだけでも、悠久の信仰の重みを感じることができます。
重要文化財に指定された随身門・拝殿・本殿が一直線に並ぶ荘厳な社殿配置も見どころで、能登国一宮としての風格と歴史の重みを今に伝えています。境内には摂社・末社も点在し、静かな杜の空気の中でゆっくりと参拝を楽しめます。
参拝のポイント
境内の参拝は30〜45分ほどが目安です。入らずの森は遥拝所から眺めるのみで、柵の中に立ち入ることはできませんので、案内表示に従って参拝してください。御朱印は境内の社務所でいただけ、受付は16時半頃までとなっています。境内から車で15分ほどの距離には、日本で唯一車で走れる砂浜道路「千里浜なぎさドライブウェイ」があり、気多大社への参拝とあわせて能登路のドライブを楽しむ観光客も多く訪れます。
年中行事・お祭り
- 平国祭(へいこくさい・おいでまつり)(3月18日〜23日):大国主命が能登を平定した故事にちなみ、御神幸の行列が能登一帯の2市5町を5泊6日かけて巡幸する、能登に春を告げる一大祭です。
- 例大祭(4月3日):平国祭で巡幸した御神霊が本社に戻り、一年で最も重要な祭典が執り行われます。
- 鵜祭(うまつり)(12月16日):七尾市鵜浦から徒歩で運ばれた生きた鵜を神前に放ち、その動きで翌年の豊凶を占う特殊神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
- 大祓(おおはらえ)(6月30日・12月31日):半年間の罪穢れを祓い清める神事です。
周辺のグルメ・観光
- 千里浜なぎさドライブウェイ:気多大社から車で約15分、砂浜の上を車で走ることができる日本で唯一のドライブウェイで、波打ち際を走るドライブ体験が楽しめます。
- 能登千里浜レストハウス:千里浜なぎさドライブウェイの終点にある浜焼きレストランで、能登牡蠣をはじめとする地元の新鮮な海の幸を全席オーシャンビューの店内で味わえます。
- コスモアイル羽咋:本物の宇宙船や隕石を展示するユニークな宇宙科学博物館で、羽咋市ならではの個性的な観光スポットとして人気です。
よくある質問
- Q. 参拝時間は?
- A. 参拝は8:30〜16:00、社務所は8:00〜17:00です。
- Q. 御朱印は?
- A. 8:30〜16:30頃、初穂料500円です。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 無料駐車場があります(約300台)。
- Q. 「入らずの森」とは何ですか?
- A. 本殿背後に広がる原生林で、神職でさえ年に一度の大祭時にしか立ち入りが許されない神域です。国の天然記念物に指定されており、遥拝所から眺めることができます。
- Q. アクセス方法は?
- A. JR七尾線「羽咋駅」からバスで約10分「一の宮」下車、徒歩約3分です。



