由緒
榛名神社は、榛名山の中腹に鎮座する古社で、社伝によれば第31代用明天皇の御代(585〜587年頃)の創建と伝えられています。延長5年(927年)にまとめられた『延喜式神名帳』にもその名が見える古社で、火の神・火産霊神と土の神・埴山姫神を主祭神とし、水分神・高龗神・闇龗神・大山祇神・大物主神・木花開耶姫神をあわせてお祀りしています。古来より鎮火・開運・五穀豊穣・商売繁盛の神として、また雨乞いの神社、修験者の霊場として、関東一円から篤い信仰を集めてきました。
江戸時代までは神仏習合の霊場として「満行権現(まんぎょうごんげん)」とも呼ばれ、榛名山巌殿寺として天台修験の一大拠点でもありましたが、明治の神仏分離によって現在の榛名神社となりました。参道に今も残る三重塔(現・神宝殿)や随神門(かつての仁王門)には、その神仏習合の歴史の痕跡を見ることができます。
見どころ
榛名神社最大の魅力は、社殿が山の岩肌に抱かれるように建てられた、その圧倒的な景観にあります。参道を進むと現れる瓶子瀧(みすずのたき)は、二つの瓶子(徳利)を並べたような岩の間を清流が流れ落ちる名瀑で、参道随一の見どころです。さらに進むと巨大な奇岩・鉾岩や、御姿岩(みすがたいわ)と一体化するように建てられた本殿・幣殿・拝殿が姿を現し、自然の岩と社殿が渾然一体となった神秘的な光景が広がります。
樹齢数百年ともいわれる杉の巨木が立ち並ぶ参道も見どころのひとつで、なかでも武田信玄が箕輪城攻めの際に矢を立てて武運を祈願したと伝わる「矢立杉」は国指定天然記念物に指定されています。双龍門にほどこされた見事な龍の彫刻もあわせて見逃せません。
参拝のポイント
参道入口から本殿までは約700メートル、緩やかな上り坂が続くため、往復1時間〜1時間半ほどを見ておくと安心です。歩きやすい靴での参拝をおすすめします。御朱印は境内の授与所でいただけますが、繁忙期には書き置きのみとなることもあります。紅葉の時期は特に混雑するため、時間に余裕を持って訪れるとよいでしょう。
年中行事・お祭り
- 筒粥祭(1月15日):粥に入れた管の中の状態から一年の農作物の豊凶を占う、古くから伝わる神事です。
- 祈年祭(2月17日):五穀豊穣を祈願する春の祭典です。
- 鎮火祭(5月15日):榛名神社の重要な祭儀の一つで、火の神への感謝と防火を祈願します。
- 粽まつり(6月5日):厄除けを願って粽を奉納する、初夏の伝統行事です。
- 天狗まつり(12月31日):一年の締めくくりに執り行われる年越しの神事です。
周辺のグルメ・観光
- 蕎麦茶屋 榛名山本坊:神社の参道すぐそばにあり、榛名山の湧き水で打った門前そばを味わえる老舗です。
- 大龍坊:かつて宿坊であった建物を利用し、地元産の山菜やきのこを使った門前そばと精進料理をいただけます。
- 榛名湖:車で約10分の場所にあるカルデラ湖で、遊覧船や周辺のハイキングコースとあわせて楽しめる高原リゾートです。
よくある質問
- Q. 榛名神社の参拝時間は?
- A. 参拝時間は7:00〜18:00(冬期は17:00まで)です。
- Q. 御朱印は何時から?初穂料は?
- A. 境内の授与所にて8:45〜16:00頃の受付、初穂料は500円です。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 参道入口周辺に町営駐車場(有料)があります。紅葉シーズンなどは混雑・渋滞することがあります。
- Q. 矢立杉とは?
- A. 参道に立つ杉の巨木の一つで、武田信玄が箕輪城攻めの際に矢を立てて武運を祈願したと伝わり、国指定天然記念物になっています。
- Q. アクセス方法は?
- A. JR高崎駅西口から群馬バス(榛名湖行、本郷経由)で「榛名神社」バス停下車、徒歩約15分です。関越自動車道「渋川伊香保IC」からは車で約40分です。



