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廣田神社

廣田神社

ひろたじんじゃ・兵庫県西宮市

写真: W. Hogue / CC BY 2.5

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由緒

廣田神社は、『日本書紀』にその創祀の由来が記される兵庫県西宮市の古社です。神功皇后摂政元年(西暦201年)、三韓征伐を終えて都へ戻る神功皇后の船団が武庫の海で進めなくなった際、天照大御神より「わが荒魂を皇后のお側ではなく、廣田の国にお祀りするように」との神託が下ったと伝えられます。皇后はこれに従い、天照大御神の荒魂(あらみたま、荒々しく活動的な側面の神格)をこの地にお祀りし、外敵から国を守る守護神として祀ったのが創祀とされています。ご祭神は正式には「天照大神荒魂」、また「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)」の名でも呼ばれ、以来1800年以上にわたり篤い信仰を集めてきました。

平安時代には朝廷から特に重んじられる「二十二社」の一社に数えられ、白河法皇をはじめ歴代の皇族・貴族が参詣する歌壇の守護神としても崇敬され、源氏物語が生まれたのと同じ平安貴族の時代、境内ではたびたび歌合せが催されたと伝わります。治承・寿永の内乱(源平の争乱)さなかの元暦元年(1184年)には、源頼朝が平家一門の滅亡を祈願して淡路国内の所領を廣田神社に寄進したと記録が残り、源平の争乱に縁の深い神社としても知られています。明治4年(1871年)には兵庫県で最初に近代社格制度上の社格を受け、今なお「兵庫県第一の古社」と称されています。

見どころ

境内には兵庫県指定天然記念物「廣田神社のコバノミツバツツジ群落」が広がり、約2万株ものツツジが4月上旬に咲き誇る光景は必見です。現在の本殿は昭和56年(1981年)の火災ののち昭和59年(1984年)に再建されたもので、豊臣秀頼による慶長9年(1604年)の大造営や、水害を機に徳川吉宗の代に広田山へ遷座した歴史など、時代ごとの篤い庇護のもとに社殿が守り継がれてきました。

廣田神社は古くから「勝運の神」としても知られ、プロ野球・阪神タイガースが球団創立時から毎年3月のシーズン開幕前に選手・監督・コーチ揃って必勝祈願に訪れる伝統があるほか、女子バレーボールのJTマーヴェラスなど、さまざまなスポーツ関係者が優勝祈願に参拝することで広く知られています。武運長久を願って創祀された荒魂の御神威が、現代ではスポーツの世界での勝利祈願として受け継がれている点も、この神社ならではの見どころといえるでしょう。

参拝のポイント

境内はさほど広くないため、参拝そのものは30分ほどで一巡できますが、ツツジが見頃を迎える4月上旬に訪れると、舞楽奉納や稚児行列も行われる「つつじ祭り」とあわせて楽しむことができます。御朱印は拝殿向かって右手の授与所でいただけ、受付時間は8時30分から16時30分までです。阪神甲子園球場から電車・バスで30分ほどの距離にあるため、野球観戦や酒蔵めぐりとあわせて「必勝祈願」に立ち寄る参拝者も多く見られます。

年中行事・お祭り

  • 節分祭(2月3日):一年の無病息災を祈願する神事で、季節限定の御朱印も授与されます。
  • 例祭(3月16日):廣田神社で最も重要な祭典で、神職により厳かな神事が執り行われます。
  • つつじ祭り(4月第一日曜):兵庫県指定天然記念物のコバノミツバツツジが見頃を迎える中、雅楽団体による舞楽奉納や稚児行列が行われる華やかな祭りです。
  • 観月祭(10月15日):中秋の名月の頃に催される神事で、秋の澄んだ夜空のもとで月を愛でながら神恩に感謝します。

周辺のグルメ・観光

  • 白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム):日本一の酒どころ「灘五郷」のうち西宮郷にある、日本酒とさくらの博物館。江戸期の酒蔵を活かした酒蔵館で、伝統的な酒造りの道具や工程を見学できます。
  • 阪神甲子園球場:廣田神社と同じ西宮市内にある高校野球とプロ野球・阪神タイガースの聖地。必勝祈願で結ばれた廣田神社とあわせて訪れる野球ファンも少なくありません。
  • 西宮神社:「えびす宮総本社」として知られ、毎年1月10日の「十日えびす」の開門神事福男選びで全国的に有名な神社。廣田神社とはかつて末社の関係にあったゆかりの深い神社です。

よくある質問

Q. 廣田神社の参拝時間は?
A. 境内参拝は自由です(授与所は8:30〜16:30)。
Q. 御朱印は何時から?初穂料は?
A. 授与所にて8:30〜16:30の受付、初穂料は500円です(特別御朱印は1,000円)。
Q. 駐車場はありますか?
A. 境内に参拝者用の無料駐車場があります。
Q. 廣田神社と阪神タイガースの関係は?
A. 廣田神社は古くから「勝運の神」として知られ、プロ野球・阪神タイガースが球団創立時から毎年3月のシーズン開幕前に選手・監督・コーチ揃って必勝祈願に訪れる伝統があります。
Q. アクセス方法は?
A. 阪急「西宮北口駅」南口から阪急バス甲東園行きで「広田神社前」下車すぐ、または阪神「西宮駅」北口から阪神バス山手東線で同停留所下車です。

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