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生石神社

生石神社

おうしこじんじゃ・兵庫県高砂市

写真: Saigen Jiro / CC0 1.0

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由緒

生石神社の創建は、第10代崇神天皇の御代にさかのぼると伝えられています。当時、国内に疫病が流行した際、天皇の夢に大穴牟遅命(大国主大神)と少毘古那命の二柱の神が現れ、「吾らを篤く祀れば天下は泰平になる」と告げました。お告げのとおりに二神を祀ったところ疫病がおさまったといい、これが生石神社の起源とされています。

もう一つ、御神体である「石の宝殿」そのものにまつわる由緒も伝わっています。社伝によれば、大穴牟遅命と少毘古那命が出雲国から播磨国へやってきた際、天津神の命により石造りの宮殿を築こうとし、一夜のうちに現在の形まで造り上げました。ところが、播磨の土着の神(阿賀神)による反乱が起こり、二神がこれを鎮圧している間に夜が明けてしまい、宮殿を起こすことができないまま今日に至っている――というものです。それでも二神は「たとえ宮殿が未完成であっても、この地に鎮まり永劫に国土を守ろう」と誓ったと伝えられ、横倒しのまま未完成の姿をとどめる巨石そのものが御神体として祀られてきました。

この伝承より古い記録としては、『播磨国風土記』に聖徳太子の時代に物部守屋が建立したとする記述がありますが、年代的に矛盾があることが指摘されています。南北朝時代の地誌『峯相記』には、天人が一夜で石の社を造ろうとしたが、明け方までに起こしきれず立ち去ったという、より単純な伝承も残されています。

現在では、考古学的には飛鳥時代(6〜7世紀)に竜山石の岩盤を掘り込んで造られた横口式石槨(家形石棺)の未完成品とする説が有力視されていますが、誰が何のために手がけたのかを含め、確定的な結論は出ていません。「石の宝殿及び竜山石採石遺跡」として2014年10月6日に国の史跡に指定されています。

見どころ

最大の見どころは、拝殿の裏山、切り立った岩壁に囲まれた空間に鎮座する「石の宝殿」です。幅約6.4m、高さ約5.7m、奥行き約7.2m、推定重量約500トンという圧倒的なスケールを誇り、岩盤の底に溜まった水の上にまるで浮いているように見えることから「浮石(うきいし)」の別名でも親しまれています。拝殿から続く階段を上ると、間近にその巨体を仰ぎ見ることができ、脇には「霊岩」と呼ばれる岩肌に触れられる場所も設けられています。

石の宝殿を切り出した竜山(たつやま)は、古墳時代から現代まで1700年以上にわたり石材「竜山石」を産出してきた採石地としても知られ、大王クラスの古墳の石棺材として珍重されてきました。境内からは、巨石を生み出した岩山そのものの迫力ある地形も見渡せます。

参拝のポイント

境内への参拝そのものは終日可能ですが、石の宝殿を間近で拝観するには拝観料(大人100円・小人50円)が必要で、拝観時間は9:30〜16:30です。御朱印も同じ時間帯に授与所でいただけますが、宮司が不在のこともあり、その場合は書置きでの対応となります。境内には約50台分の無料駐車場があるため、車でのアクセスが便利です。JR「宝殿駅」からは徒歩約25分とやや距離があるため、公共交通機関を利用する場合は歩きやすい靴での参拝をおすすめします。

年中行事・お祭り

  • 秋季例大祭・やっさ祭り(10月第3土曜日・日曜日):播州地方特有の勇壮な秋祭りで、大穴牟遅命を祀る赤い神輿を若者が、少毘古那命を祀る黄色い神輿を年配者が担ぎ、激しくぶつけ合うように練り歩く「ヤッサ」が最大の見どころです。能楽堂では地元・島地区による獅子舞や、猿田彦が氏子を追いかけまわる神事なども奉納されます。

周辺のグルメ・観光

  • 松下石材店(竜山石採石場):生石神社から徒歩約15分の場所にある、明治5年創業の石材店。石の宝殿と同じ竜山石の採石場で、事前予約をすれば採石場の見学も可能です。
  • 高砂神社:能・謡曲『高砂』ゆかりの神社で、夫婦和合・縁結びの象徴として知られる「相生の松」で有名です。生石神社から車で15分ほどの高砂市中心部に鎮座しています。
  • 曽根天満宮:菅原道真公ゆかりの天満宮で、道真自らが植えたと伝わる霊松「曽根の松」で知られます。秋祭りでも有名で、生石神社とあわせて高砂市内の神社めぐりに組み込みやすいスポットです。

よくある質問

Q. 生石神社の読み方と御祭神は?
A. 「おうしこじんじゃ」と読みます(地元では「おおしこ」と呼ばれることもあります)。御祭神は大穴牟遅命(大国主大神)と少毘古那命の二柱で、御神体である巨石「石の宝殿」そのものを祀っています。
Q. 石の宝殿とはどのようなものですか?
A. 生石神社の裏山に鎮座する、幅約6.4m・高さ約5.7m・奥行き約7.2m、推定重量約500トンの巨大な石造物です。深い溝に溜まった水の上に浮かんでいるように見えることから「浮石」とも呼ばれ、宮城県の「塩竈」、宮崎県の「天の逆鉾」と並ぶ「日本三奇」の一つに数えられています。誰が何のために造ったのかは今も謎で、社伝の神話のほか、飛鳥時代の横口式石槨(石棺)の未完成品とする説など、40以上の説があります。2014年には「石の宝殿及び竜山石採石遺跡」として国の史跡に指定されました。
Q. 石の宝殿の拝観時間・拝観料は?
A. 拝観時間は9:30〜16:30、拝観料は大人100円・小人50円です。境内そのものへの参拝は終日自由に行えます。
Q. 生石神社の御朱印は頂けますか?
A. 御朱印は授与所にて受付時間内(9:30〜16:30)にいただけます。初穂料は300円です。ただし宮司が不在の時間帯もあり、その場合は書置きでの授与となります。
Q. 生石神社へのアクセス・駐車場は?
A. JR山陽本線「宝殿駅」から徒歩約25分です。車の場合は加古川バイパス「高砂北ランプ」から約3分で、境内には約50台分の無料駐車場があります。

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