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金持神社

金持神社

かもちじんじゃ・鳥取県日野郡日野町

写真: Flow in edgewise / CC BY 3.0

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由緒

金持神社は、社伝によれば弘仁元年(810年)の創建と伝えられる神社です。伊勢神宮への遷宮に向かっていた出雲国の神官が、道中の安全を祈って携えていた玉石(御守り石)が、この地に差し掛かった際に突然重くなり、どうしても動かせなくなったといいます。ちょうど同じ頃、地元の名家・梅林家(現在の宮司家)の先代が、社殿を造営せよとの神夢を見たことが重なり、この不思議な玉石を氏神として祀ったのが金持神社のはじまりと伝えられています。

「金持」という地名は全国でもこの地にしか存在しない珍しい地名です。その由来は、この一帯がかつて「黄金にも勝る」とまで尊ばれた鉄の産地であったことにあるとされ、江戸時代の地誌「伯耆志」には、金持村に3つの鉄山があったことが記されています。すなわち「鉄山を持つ村」を意味する「かなもち」が転じて「かもち」となり、「金持」の字が当てられたというのが定説です。

歴史上の人物としては、元弘3年(1333年)、隠岐島から脱出した後醍醐天皇を、地元の武士・金持景藤が支援したという伝承が伝わっています。景藤は後醍醐天皇方に加勢して船上山の挙兵に参加し、京へ上る際には天皇の左側で「錦の御旗」を掲げる栄誉に浴したとされ、この「金持」の名を持つ武将の忠義もまた、後世この神社の縁起の良さを語り継ぐ一因となりました。

見どころ

金持神社最大の「見どころ」は、率直に言えば、荘厳な社殿や広大な境内ではなく、その名前そのものにあります。全国八万余ある神社の中で、漢字で書くと「金持」と読める神社はここだけであり、この一点をもって、金運・宝くじ運を願う参拝者が全国津々浦々から訪れる、日本屈指の金運パワースポットとなっています。

境内には、宝くじの高額当選を報告する絵馬が数多く奉納されており、参拝者の切実な、あるいは楽しげな願いごとが伝わってきます。参道前に建つ「金持神社売店」では、財布用の金運御守や、幸せの黄色いハンカチ、招福銭、さらには「金持米」「金持味噌」「金持酒」といった名前にあやかった特産品まで、実にバラエティ豊かな授与品・縁起物が並んでいます。

正直なところ、社殿そのものは山あいにひっそりと佇む、素朴で控えめな造りです。荘厳な建築美を期待して訪れると拍子抜けするかもしれませんが、それこそが「地名の縁起の良さだけで全国区の人気パワースポットになった」という、金持神社ならではの面白さだといえるでしょう。ジャンボ宝くじの発売シーズンには、車で約5分の場所にある宝くじ売り場「金持テラスひの」とセットで参拝し、当選祈願をしてから実際に宝くじを購入するという参拝者も少なくありません。

参拝のポイント

金持神社は鳥取県西部の山間、日野郡日野町の小さな集落にある、公共交通機関でのアクセスがやや不便な神社です。車での参拝であれば米子自動車道「江府IC」から約20分ですが、公共交通機関を利用する場合はJR伯備線「根雨駅」からバスまたは事前予約制のタクシーが必要になるため、事前に時刻表や予約先を確認しておくことをおすすめします。

境内参拝は無料でいつでも可能ですが、御朱印や授与品を求める場合は授与所の対応時間(10:00〜16:00、直書きは10:00〜13:00)に注意してください。境内は決して広くはなく、鳥居から社殿までの短い参道と石段を上る程度で参拝を終えられますが、山あいの静かな雰囲気と、全国から寄せられた宝くじ当選絵馬の数々に、この神社ならではの独特な空気を感じ取ることができるはずです。参拝後は「金持テラスひの」で宝くじを購入したり、参道前の売店で金運グッズを探したりと、あわせて楽しめるプランを立てるとよいでしょう。

年中行事・お祭り

  • 例祭(1月25日・4月25日・7月25日・10月25日):年4回、25日に斎行される例祭です。あわせて、使わなくなった財布をお焚き上げする「財布祓い」の神事も執り行われており(要予約、お祓い料2,000円)、お祓いを終えると金運を呼ぶとされる「金の素」が授与されます。
  • 初詣(1月1日〜):新年最初の参拝先として、金運・開運を願う参拝者で賑わいます。
  • 宝くじ発売期の参拝:年末ジャンボ宝くじなど高額くじの発売シーズンには、当選祈願のために全国から参拝者が増加する傾向があります。

周辺のグルメ・観光

  • 金持テラスひの:金持神社から車で約5分、根雨駅近くにある物産・宝くじ販売施設。参拝後にここで宝くじを購入する参拝者が多い、セットで訪れたいスポットです。
  • そば道場たたらや:造り酒屋を改装した趣ある店構えで、香り豊かな手打ちそばや、地元で人気のちゃんぽんが味わえる日野町の人気店です。
  • 根雨宿場町(出雲街道):かつて松江藩の参勤交代路であった出雲街道の宿場町として栄えた根雨の町並み。本陣の門など、当時の面影を今に伝える景観が残っています。

よくある質問

Q. 金持神社はなぜ金運のご利益で有名なのですか?
A. 「金持(かもち)」という地名を漢字表記のまま神社名としているため、見た目が「金持ち」に通じる、全国でここにしかない縁起の良い名前の神社として知られるようになりました。地名自体は、かつてこの一帯が鉄山(かつては黄金にも勝ると尊ばれた鉄の産地)を持つ村であったことに由来するとされ、金融的な意味合いは後から重ねられたものですが、その語呂の良さから金運・宝くじ運を願う参拝者が全国から訪れる神社となっています。
Q. 金持神社の参拝時間や御朱印の受付時間は?
A. 境内への参拝はいつでも自由です。御朱印や授与品を扱う授与所は10:00〜16:00の対応で、御朱印帳への直書きは10:00〜13:00に限られます。それ以外の時間帯は書き置きでの対応となります。
Q. 駐車場はありますか?
A. 参道入口にある「金持神社売店」に隣接して無料駐車場があります。国道181号沿いにあり、車での参拝に便利です。
Q. アクセス方法は?
A. 車の場合、米子自動車道「江府IC」から国道180号・181号経由で約20分(約13km)です。公共交通機関の場合はJR伯備線「根雨駅」で下車し、日野町営バスまたは事前予約制のタクシーを利用します。根雨駅にタクシーの常駐はないため、事前の予約をおすすめします。
Q. 宝くじ売り場は神社の近くにありますか?
A. 神社そのものに宝くじ売り場はありませんが、車で約5分の場所に「金持テラスひの」という宝くじ売り場があり、参拝後にここで宝くじを購入する参拝者が多く見られます。ジャンボ宝くじの発売時期には特に参拝者が増える傾向があります。

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