由緒
戸隠神社は、霊山・戸隠山の麓一帯に鎮座する奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる神社で、その創建は神代にまで遡るとされています。神話によれば、天照大神が天の岩戸に隠れた際、力の神・天手力雄命が岩戸をこじ開けて放り投げたその戸が飛来し、戸隠山になったと伝えられます。「戸隠」という地名自体が、この「隠された天の岩戸」の伝説に由来するものです。平安時代末期には都にまでその名が知られた修験道の一大道場「戸隠修験」として栄え、神仏習合のもとで長く山岳信仰の中心地であり続けましたが、明治の神仏分離によって現在のような神社としての姿に整えられました。
中社は社伝によれば寛治元年(1087年)、奥社と宝光社のほぼ中間にあたる現在地に創建されたと伝わり、御祭神は「天の岩戸開き」の神事において岩戸を開く方策を考案したとされる知恵の神・天八意思兼命です。五社の中でもっとも参拝しやすい立地にあることから、戸隠神社全体の社務所が置かれ、多くの参拝者が最初に訪れる実質的な中心地となっています。
見どころ
中社最大の見どころは、鳥居の前にそびえる樹齢約800年と伝わる三本の巨杉「三本杉」です。長野市の天然記念物にも指定されており、幹周り7〜16メートル、樹高40メートル前後という威容は、戸隠の悠久の歴史を物語っています。境内には縁結びの御神木としても知られる古木があり、多くの参拝者が訪れます。
中社から奥社へと向かう約2キロメートルの参道は、樹齢400年を超える杉並木が続く戸隠随一の絶景として知られ、途中の随神門をくぐりながら歩く道のりは多くの旅行者を魅了しています。あわせて、標高1,200メートルの高原にたたずみ、戸隠連峰を鏡のように映し出す「鏡池」まで足を延ばせば、戸隠の自然の奥深さをより一層味わうことができます。
参拝のポイント
中社のみの参拝であれば30分ほどで十分ですが、戸隠神社は五社をめぐってこそ本来の姿が見えてくる神社です。特に中社から奥社までの参道往復は徒歩で1.5〜2時間ほどかかるため、時間に余裕を持って計画することをおすすめします。冬期は積雪により石段の参拝が制限されることもあるため、季節に応じた服装と靴で訪れましょう。御朱印は表参道の手水舎奥、または中社西駐車場そばの授与所でいただくことができます。
年中行事・お祭り
- 歳旦祭(1月1日):新年の到来を祝い、一年の安全と繁栄を祈願する正月の神事です。
- 例祭(8月8日):中社にとって最も重要な祭礼で、神楽が奉納され多くの参拝者で賑わいます。
- 式年大祭(7年に一度、丑年・未年):宝光社の御祭神が中社を訪れる特別な神事で、諏訪大社の御柱祭とも並び称される戸隠神社独自の大祭です。
- 大祓式(6月30日・12月31日):半年間の罪穢れを祓い清め、新たな気持ちで次の季節を迎える神事です。
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よくある質問
- Q. 参拝時間は?
- A. 境内参拝は自由です。授与所は9:00〜17:00頃で、冬期は時間短縮あります。
- Q. 御朱印は?
- A. 9:00〜17:00頃(冬期は16:00頃までなど変動あり)、初穂料300円です。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 中社西参道入口に無料駐車場があります(満車時は周辺の臨時駐車場を利用)。
- Q. 戸隠神社は五社からなるって本当?
- A. はい。奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなり、中社から奥社へと向かう約2キロメートルの参道には樹齢400年を超える杉並木が続きます。
- Q. アクセス方法は?
- A. JR・北陸新幹線「長野駅」からアルピコ交通バスで約60分「中社」下車すぐ。上信越自動車道「信濃町IC」または「長野IC」から車で約40分です。



