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土佐神社

土佐神社

とさじんじゃ・高知県高知市

写真: 663highland / CC BY-SA 3.0

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由緒

土佐神社は「しなね様」の愛称で親しまれる、土佐国の一宮です。創建年代は明らかではありませんが、和銅5年(720年)に編纂された『日本書紀』には、天武天皇4年(675年)に「土左大神」へ神刀が献じられたとする記事があり、朱鳥元年(686年)にも朝廷から幣帛が奉られたと記されるなど、少なくとも飛鳥時代にはすでに朝廷から重んじられる神社であったことがうかがえます。御祭神は、大国主神の御子神で開拓・産業の神として信仰される味鋤高彦根神と、一言の願いでもよく聞き届けるとされる一言主神の二柱です。

戦国時代には兵火により社殿を焼失しましたが、元亀元年(1570年)、土佐を統一した戦国大名・長宗我部元親によって本殿・幣殿・拝殿が再建されました。この社殿群は今も残り、国の重要文化財に指定されています。江戸時代に入ると、初代土佐藩主・山内一豊の子である忠義によって楼門などが整備され、「土佐国最上の祈願所」として歴代藩主からも篤い崇敬を受けました。

本殿・幣殿・拝殿が回廊で結ばれた独特の配置は「しなね造り」と呼ばれ、上から眺めるとまるで一匹のトンボが本殿へ飛び込むかのような形をしていると伝えられ、全国でも類を見ない神社建築として知られています。

見どころ

見どころの中心は、やはり長宗我部元親が再建した本殿・幣殿・拝殿です。朱塗りの軒を持つ社殿が回廊で結ばれた「しなね造り」の建築美は、戦国から江戸初期にかけての建築様式を今に伝える貴重な遺構として国の重要文化財に指定されています。境内にはほかにも、寛永8年(1631年)建立と伝わる楼門、慶安2年(1649年)建立の鼓楼など、歴史ある建造物が点在しています。

境内には天を突くような巨大な杉の御神木がそびえ、注連縄が張られたその姿は神域にふさわしい荘厳さを漂わせています。また、大神が鎮座の地を定める際に投げたと伝わる「礫石(つぶていし)」や、みそぎに使われたと伝わる「みそぎ岩」など、創建伝承にまつわる霊石も境内各所に祀られており、古代からの信仰の厚みを感じさせてくれます。隣接する四国八十八箇所霊場第30番札所・善楽寺も、あわせて参拝する人が多く見られます。

参拝のポイント

境内は静かな杜に包まれており、本殿周辺だけなら30分ほど、境内社や礫石などの霊石群までじっくり巡るなら1時間ほど見ておくと安心です。祈願の受付は9時から16時(30分刻み)で、御朱印は境内の祈願受付所にて8時30分から17時まで、初穂料500円でいただけます。駐車場・参拝ともに無料なので、車での参拝もしやすい神社です。隣接する善楽寺とあわせて参拝すれば、神仏習合の歴史も感じられる巡拝コースになります。

年中行事・お祭り

  • 歳旦祭(1月1日):新年を寿ぎ、国の隆昌と一年の平和を祈願する神事です。
  • 斎籠祭(3月11日〜13日):五穀豊穣を祈願する神事で、期間中は神域が厳重に守られ、一般の立ち入りが制限されます。
  • 大祓式(6月30日):半年間の罪穢れを祓う神事で、参拝者は茅の輪をくぐって心身を清めます。
  • しなね祭(8月24日〜25日):土佐神社最大の祭典で、「土佐三大祭」の一つに数えられます。24日早朝の忌火祭・夜の宵宮祭に続き、25日には本祭と神幸祭が斎行され、参拝者が持ち帰る御神火の松明が厄除けになると伝えられています。
  • 新嘗祭(11月23日):その年の実りに感謝し、五穀豊穣を奉告する神事です。

周辺のグルメ・観光

  • 善楽寺:土佐神社に隣接する、四国八十八箇所霊場第30番札所。かつては土佐神社の別当寺であった歴史を持ち、あわせての参拝がおすすめです。
  • ひろめ市場:高知市中心部にある屋台村スタイルの人気グルメスポット。藁焼きで炙るカツオのタタキなど、高知の名物料理を気軽に味わえます。
  • 高知城:土佐藩主・山内家の居城で、天守と本丸御殿がともに現存する全国的にも珍しい城郭。土佐神社を再建した長宗我部氏の後に土佐を治めた山内家ゆかりの史跡です。

よくある質問

Q. 参拝時間は?
A. 参拝は自由ですが、祈願受付は9:00〜16:00です。
Q. 御朱印は?
A. 8:30〜17:00、初穂料500円です。
Q. 駐車場はありますか?
A. 無料駐車場があります(参拝料も無料)。
Q. 「しなね造り」とは何ですか?
A. 本殿・幣殿・拝殿が回廊で結ばれた独特の建築様式で、上から見るとトンボが本殿へ飛び込む形に見えると伝えられています。
Q. アクセス方法は?
A. とさでん交通バス「土佐神社前」下車徒歩約5分です。

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