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白兎神社

白兎神社

はくとじんじゃ・鳥取県鳥取市

写真: Aimaimyi / CC BY-SA 3.0

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由緒

白兎神社は、日本最古の歴史書『古事記』に「此稲羽之素兎者也、於今者謂兎神也(この稲羽の素兎は、今では兎神と呼ばれている)」と記された、由緒明らかな古社です。鎮座地は、神話「因幡の白兎」の舞台とされる海辺にあたり、日本最古の恋物語が生まれた地として知られています。

『古事記』が伝える神話によれば、隠岐の島から因幡の地へ渡ろうとした一匹の兎は、和邇(わに、海に住む鮫のような生き物)を欺いて並ばせ、その背中を橋のように渡って海を越えようとしました。しかし渡り終える直前に企みを見破られ、和邇に皮を剥がれてしまいます。痛みに苦しむ兎に、ちょうど八上比売(やがみひめ)に求婚するため因幡を訪れていた八十神(やそがみ、大穴牟遅神の兄弟たち)は「海水で体を洗い、風と日に当たって乾かすとよい」と偽りの治療法を教え、兎の傷はかえって悪化してしまいます。最後に兄たちの荷物持ちとして遅れてやってきた大穴牟遅神(おおなむぢのかみ、後の大国主神)が、真水で体を洗い、蒲(がま)の穂綿の上に転がるよう教えると、兎の傷はたちまち癒えて元の姿に戻りました。兎はその恩に応え、「八十神ではなく、あなたこそが八上比売と結ばれるでしょう」と予言し、後に実際に大穴牟遅神が八上比売の心を射止めたと伝えられています。この兎はのちに神格化され、「兎神」として祀られるようになりました。

創建の年代は明らかではありませんが、往古は兵乱により社殿を焼失して久しく衰微していたと伝わります。慶長年間(1596~1615年)、鹿野城主・亀井武蔵守茲矩(かめい むさしのかみ これのり)が霊夢のお告げを受けて社殿を再興し、社領20石2斗を寄進しました。現在の本殿は寛文9年(1670年)の造営によるものです。保食神を配祀した後、大正元年(1912年)には海の神・豊玉姫命を祀る川下神社が合祀され、現在の三柱の御祭神となりました。昭和12年(1937年)には境内の社叢が国の天然記念物に指定され、平成22年(2010年)には日本最古の恋物語の舞台として「恋人の聖地」にも選定されています。

見どころ

社殿の背後、日本海に面した高台からは白兎海岸を一望でき、沖合には神話で兎が身を寄せていたと伝わる小島「淤岐ノ島(おきのしま)」を望むことができます。参道脇には「御身洗池(みたらしいけ)」と呼ばれる池があり、水位が増えることも涸れることもないことから「不増不減の池」とも呼ばれ、白兎の神話にゆかりの深い聖域として大切にされています。

境内には一般的な狛犬の代わりに白兎の像が随所に配され、参拝者になでられて艶やかに光っているものもあります。社務所では「結び石」という授与品が頒布されており、「良縁」「子宝」「繁盛」「飛躍」「健康」の五つの願いにちなんだ石を、鳥居の横木や兎の像にうまく載せることができれば願いが叶うといわれ、多くの参拝者が挑戦しています。隣接する道の駅「神話の里 白うさぎ」の入口には、因幡の白兎神話をモチーフにした砂像が展示されており、参拝とあわせて神話の世界観を楽しむことができます。

参拝のポイント

境内への参拝は終日可能ですが、御朱印やお守りの授与、ご祈祷の受付は社務所が開いている9:00〜16:00の間に済ませる必要があります。御朱印の初穂料は300円です。ご祈祷を希望する場合は、前日までに電話(0857-59-0047)で予約すると待ち時間なく受けられますが、当日でも社務所にて受け付けています。団体でのご祈祷やバスでの参拝を予定している場合は、事前の相談がおすすめです。駐車場は道の駅「神話の里 白うさぎ」と共用の無料駐車場(125台)があり、車での参拝にも便利です。参道には階段や砂地を含む箇所もあるため、歩きやすい靴での参拝をおすすめします。

年中行事・お祭り

  • 元旦祭(1月1日):一年最初の祭事として齋行されます。
  • 春季例大祭(4月17日に近い日曜日):一年の平安を祈願する祭事です。
  • 秋季例大祭(10月17日に近い日曜日):実りの季節に感謝を捧げる祭事です。
  • 川下神社祭(8月1日):大正元年に合祀された川下神社の御祭神・豊玉姫命にちなむ祭事です。

周辺のグルメ・観光

  • 道の駅 神話の里 白うさぎ:白兎神社に隣接する道の駅で、駐車場も共用しています。2階の食事処「ぎんりん亭」では活魚の水槽を眺めながら白イカや鯛など日本海の新鮮な魚介料理が味わえるほか、神話にちなんだお菓子や土産物も豊富に揃っています。
  • 白兎海岸:神話「因幡の白兎」の舞台とされる美しい海岸で、白兎神社のすぐ目の前に広がっています。夕日の名所としても親しまれています。
  • 鳥取砂丘:日本最大級の海岸砂丘として知られる国内屈指の景勝地で、白兎神社から車で約20分の距離にあります。参拝とあわせて訪れる観光客も多いスポットです。

よくある質問

Q. 白兎神社の御朱印の受付時間と初穂料は?
A. 御朱印は社務所にて9:00〜16:00の受付時間内でいただけます。初穂料は300円です。参拝後、社務所にお声がけください。
Q. 白兎神社の御祭神は?
A. 主祭神は「因幡の白兎」神話の兎が神格化された白兎神です。食物の神である保食神を配祀するほか、大正元年(1912年)に川下神社を合祀したことにより、海の神・豊玉姫命もあわせて祀られています。
Q. 白兎神社へのアクセス方法と駐車場は?
A. JR鳥取駅から日ノ丸バス「白兎海岸線」で約40分、「白兎神社前」下車すぐです。車の場合は山陰自動車道「鳥取西IC」から約20分。道の駅「神話の里 白うさぎ」と共用の無料駐車場(125台)があります。
Q. 白兎神社の年中行事にはどのようなものがありますか?
A. 1月1日の元旦祭に始まり、4月17日に近い日曜日の春季例大祭、10月17日に近い日曜日の秋季例大祭、合祀された川下神社にちなむ8月1日の祭事などが齋行されます。
Q. 「結び石」とは何ですか?
A. 社務所で頒布されている授与品で、「良縁」「子宝」「繁盛」「飛躍」「健康」の5つの祈願にちなんだ石が用意されています。願いを込めて鳥居の横木や境内の兎の像にうまく載せることができれば、その願いが叶うといわれています。

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