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笠間稲荷神社

笠間稲荷神社

かさまいなりじんじゃ・茨城県笠間市

写真: 市井の人 / CC BY-SA 4.0

写真

由緒

笠間稲荷神社は、白雉2年(651年)の創建と伝えられる神社です。社伝によれば、このあたり一帯がまだ荒涼とした原野で、一本の大きな胡桃の木が生い茂っていたころ、里人が霊験あらたかな御神威を感じて宇迦之御魂神をお祀りしたのが始まりとされ、古くは「胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)」とも呼ばれてきました。以来1,360年以上にわたり、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全の神として篤い信仰を集めています。

江戸時代には笠間藩主の歴代から手厚い庇護を受け、なかでも藩主・井上正賢による崇敬を契機に信仰は藩内外へと広がりました。牧野氏が笠間藩主となった延享3年(1746年)以降、朝廷より神階の最高位である「正一位稲荷大明神」の称号を賜り、現存する本殿は幕末の安政・万延期(1860年頃)に造営されたものが国の重要文化財に指定されています。京都の伏見稲荷大社、佐賀の祐徳稲荷神社とともに「日本三大稲荷」の一つに数えられ、年間およそ350万人もの参拝者が訪れる、全国有数の稲荷信仰の中心地です。

見どころ

本殿には江戸時代後期の名工による精緻な透かし彫りが随所に施されており、極彩色の彫刻は近づいて見るほどに見応えがあります。参道正面にそびえる大鳥居は、老朽化により一度倒壊したものの、全国からの浄財によって平成28年(2016年)に再建されたもので、笠間の街並みに合わせた朱色に塗られています。境内に茂る2本の藤(笠間のフジ)は茨城県指定天然記念物で、例年5月上旬から中旬にかけて紫の花房を咲かせ、多くの参拝者の目を楽しませます。

秋には「笠間の菊まつり」が神社を主会場に開催されます。明治期のあさがお展示に始まり、明治41年(1908年)から菊の展示が加わったという長い歴史を持ち、大輪の菊や菊人形が境内を彩る様子は、笠間の秋の風物詩として広く親しまれています。

参拝のポイント

本殿までの参拝であれば30〜45分ほどで巡ることができ、JR笠間駅からは徒歩約20分、タクシーなら5分ほどで到着します。御朱印は本殿に向かって左手の社務所でいただけ、菊まつりの期間中には期間限定の御朱印も授与されます。境内は日没まで開いているため、朝の澄んだ空気の中で参拝するのもおすすめです。

年中行事・お祭り

  • 初午祭(2月最初の午の日):稲荷信仰にとって最も重要な祭りの一つで、商売繁盛・五穀豊穣を願う多くの参拝者で賑わいます。
  • 例大祭(4月9日):年間を通じて最も重要な祭儀で、神輿渡御など多彩な神事が執り行われます。
  • お田植祭(6月頃):五穀豊穣を祈願し、境内の御神田で田植えの神事を行います。
  • 笠間の菊まつり(10月中旬〜11月下旬):大輪の菊や菊人形が境内を埋め尽くす、笠間の秋を代表する催しです。
  • お歳の市・追儺式(12月・2月):一年の締めくくりや厄除けを願う伝統行事が行われます。

周辺のグルメ・観光

  • かさま歴史交流館井筒屋:神社の参道沿いに残る明治期の旧旅館を活用した観光交流施設で、笠間の歴史展示やカフェも併設しています。
  • 笠間日動美術館:神社から徒歩約6分の場所にある美術館で、洋画・彫刻など幅広いコレクションを鑑賞できます。
  • 笠間工芸の丘:「陶芸のまち」として知られる笠間焼の常設展示やギャラリー、陶芸体験、クラフトカフェが楽しめる複合施設です。

よくある質問

Q. 笠間稲荷神社の参拝時間は?
A. 境内参拝は6:00〜日没頃です(授与所は8:30〜17:00頃)。
Q. 御朱印は何時から?初穂料は?
A. 授与所にて8:30〜17:00頃の受付、初穂料は500円です。
Q. 駐車場はありますか?
A. 境内駐車場(普通車25台・大型車不可)と地蔵前駐車場(90台・大型車可)が無料で利用できます。
Q. 笠間のフジの見頃はいつ?
A. 境内に茂る2本の藤「笠間のフジ」は茨城県指定天然記念物で、例年5月上旬から中旬にかけて紫の花房を咲かせます。
Q. アクセス方法は?
A. JR水戸線「笠間駅」から徒歩約20分・タクシーで約5分です。北関東自動車道「友部IC」からは車で約15分です。

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