由緒
川越氷川神社は、欽明天皇2年(541年)の創建と伝わる古社です。社伝によれば、荒川の川辺に光り輝くものが出現し、人々がこれを氷川の神の霊験として崇めたことに始まるとされています。大宮(さいたま市)の氷川神社から分祀されたとも伝わり、以来1,400年以上にわたってこの地の人々の信仰を集めてきました。
長禄元年(1457年)、太田道真・道灌親子によって川越城が築城されると、川越氷川神社は城下町の守護神として歴代城主から篤く崇敬されるようになります。江戸時代には川越藩の総鎮守として位置づけられ、藩主から庶民に至るまで幅広い信仰を集めました。現在も「川越総鎮守」として、小江戸川越の町を静かに見守り続けています。
見どころ
川越氷川神社の最大の特徴は、祭神として祀られる5柱の神々の家族構成にあります。主祭神の素盞嗚尊とその妃・奇稲田姫命、二柱の間に生まれた大己貴命(大国主命)、そして奇稲田姫命の両親である脚摩乳命・手摩乳命という、二組の夫婦神とその子を含む一家がまとめて祀られていることから、「家庭円満・夫婦円満・縁結びの神様」として全国的に篤く信仰されています。
夏の風物詩として名高い「縁むすび風鈴」は、平成26年(2014年)に始まった比較的新しい祭事ながら、川越随一の人気イベントに成長しました。境内に2,000個以上の江戸風鈴を吊るした「風鈴回廊」が出現し、涼やかな音色に包まれながら、願い事を書いた短冊を風鈴に結びつけることができます。「風が人の想いを運ぶ」という古くからの言い伝えにちなんだ演出で、夜間はライトアップも行われ、多くの参拝者・観光客で賑わいます。
縁結びのお守りとして絶大な人気を誇るのが「鯛みくじ」です。青海波模様の桶に浮かぶ張り子の鯛を、専用の釣り竿で釣り上げるユニークなおみくじで、鯛の中からおみくじを取り出す仕掛けになっています。初穂料は1回300円。また、本殿前の玉砂利を巫女が浄めて集め、毎朝8時から数量限定・無料で頒布する「縁結び玉」も良縁祈願のお守りとして人気で、休日には早朝から行列ができるほどです。
参拝のポイント
境内の入り口には大きな朱塗りの一の鳥居があり、そこから舞殿・拝殿へと参道が続きます。「縁むすび風鈴」開催期間中(例年7月上旬〜9月上旬)は特に混雑するため、風鈴回廊をゆっくり眺めたい場合は平日の午前中がおすすめです。「縁結び玉」を求める場合は、毎朝6時頃に整理券が配布され、8時から数量限定で頒布されるため、確実に手に入れたい場合はかなりの早起きが必要になります。境内には神社直営の駐車場がないため、車で訪れる際は隣接する市営駐車場「あぐれっしゅ川越」の利用時間(9:30〜18:00)に注意しましょう。
年中行事・お祭り
- 縁むすび風鈴(7月上旬〜9月上旬):境内に2,000個以上の江戸風鈴を飾る「風鈴回廊」が登場する、夏の人気行事。願い事を書いた短冊を結ぶことができ、夜間のライトアップも見どころ。
- 例大祭・神幸祭(10月14日前後):氷川神社の例大祭を起源とする川越最大の祭礼「川越まつり」の中核行事。例大祭ののち神輿の神幸祭が行われ、豪華な山車約30台が市内を練り歩く「川越氷川祭の山車行事」は国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
- 人形流し(6月・12月の大祓):半年間の罪穢れを人形(ひとがた)に託し、川に流して清める神事。
- 初詣(1月):縁結びの神社として、新年には多くの参拝者で賑わう。
周辺のグルメ・観光
- 蔵造りの町並み:黒漆喰の重厚な蔵造りの商家が軒を連ねる、小江戸川越を代表する町並み。「一番街」と呼ばれる通りで、食べ歩きグルメや土産物店が楽しめる。
- 時の鐘:江戸時代初期に川越藩主・酒井忠勝が創建したと伝わる、高さ約16mの木造3層のやぐら。1日4回(6時・正午・15時・18時)鐘が鳴らされ、川越のシンボルとして親しまれている。
- 菓子屋横丁:昔ながらの駄菓子屋が軒を連ねるノスタルジックな通り。麩菓子や芋けんぴなど、素朴な駄菓子の食べ歩きが楽しめる。
- 川越大師 喜多院:徳川家との縁が深い天台宗の名刹で、五百羅漢像や江戸城から移築された「家光誕生の間」などが見どころ。川越氷川神社とあわせて巡る参拝コースとしても人気。
よくある質問
- Q. 参拝時間は?
- A. 参拝時間は8:00〜18:00で、境内自体には24時間立ち入りできます。祈祷受付・授与所は9:00〜17:00頃(お守り等の頒布は18:00まで)です。
- Q. 御朱印は?
- A. 9:00〜17:00頃の受付で、初穂料300円からいただけます。時期によっては色鮮やかな期間限定の御朱印も用意されます。
- Q. アクセス方法は?
- A. JR川越線・東武東上線「川越駅」または西武新宿線「本川越駅」から東武バスで約10分、「川越氷川神社」下車すぐです。小江戸巡回バスを利用すれば「氷川神社前」から徒歩0分です。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 神社専用の駐車場はありませんが、隣接する「あぐれっしゅ川越」の市営無料観光駐車場(南北合わせて約232台、9:30〜18:00)が利用できます。満車の場合は周辺のコインパーキングをご利用ください。
- Q. 縁むすび風鈴はいつ開催されますか?
- A. 「縁むすび風鈴」は例年7月上旬から9月上旬にかけて開催されます。境内に2,000個以上の江戸風鈴が吊るされた「風鈴回廊」が出現し、願い事を書いた短冊を結ぶことができます。



