由緒
都農神社は宮崎県児湯郡都農町、国道10号線にほど近い地に鎮座する日向国一之宮です。社伝によれば、神武天皇が御即位の6年前、日向を発って東征に向かわれる際、この地で国土平安と武運長久を祈願して祭られたのが創祀と伝えられています。御祭神の大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命)は、因幡の白兎を助けた神話でも知られる国つ神の代表格で、縁結びや病気平癒の神として篤い信仰を集めてきました。
平安時代の『延喜式』神名帳には日向国児湯郡の式内社として「都農神社」の名が記載されており、承和4年(837年)には官社に列せられ、その後も従五位下、従四位上と神階を進めています。中世、室町時代までには日向国内で最も社格の高い神社「一の宮」としての地位を確立し、地元では今も「一の宮神社」の通称で親しまれています。
しかし天正6年(1578年)、大友氏と島津氏の争乱の兵火にかかり、社殿や社宝、古文書類の多くを焼失。以後、社勢は大きく衰え、延宝年間(1670年代)の記録には荒れ果てた小祠であったと記されています。この苦難の時代を経て、元禄5年(1692年)、高鍋藩主・秋月種政によって社殿が再興され、元禄14年(1701年)には社領として20石が寄進されるなど、以後は高鍋藩の崇敬社として保護を受けました。明治4年(1871年)には国幣小社に列格し、昭和9年(1934年)の紀元二千六百年記念事業では境内の整備拡張が行われています。現在の社殿は平成19年(2007年)に建て替えられたものです。
見どころ
境内には、願いごとを込めて撫でると御利益があるとされる「なで大国」の像や、大国主命ゆかりの兎の像が置かれ、参拝者に親しまれています。また、月替わりで授与される御朱印には、大国主命に助けられた白兎と、国造りの神話に登場するネズミが十二支の丑寅(鬼門)の方角を挟むように描かれており、鬼門封じ・災難除けの御利益があるとも伝えられています。これは、都農神社がかつての日向国府(現在の西都市)から見て鬼門の方角に位置することにちなむものです。
社殿を包む鎮守の杜には、クスノキをはじめとする巨木が茂り、都農古墳群をはじめとする古代からの遺跡が周辺に点在することからも、この地が古くから信仰の対象であったことがうかがえます。
参拝のポイント
境内はいつでも自由に参拝できますが、御朱印やお守りを受けられる社務所は8:00〜17:00の受付です。国道10号線沿いに約25台分の無料駐車場があるため車での参拝が便利ですが、JR都農駅からも徒歩約25分でアクセスできます。冬の例大祭(12月4日・5日)や夏まつり(8月1日・2日)の期間は参拝者で賑わうため、静かに参拝したい場合は平時の午前中がおすすめです。
年中行事・お祭り
- 冬例祭(12月4日・5日):都農神社で最も重んじられる例大祭。両日にわたり、都農神社神楽保存会による「都農神楽」が奉納されます。奈良時代に宮中で御前演奏を行い栄誉ある賞を賜ったと伝わる由緒ある神楽です。
- 夏まつり(8月1日・2日):御神幸行列が町内を巡行する都農町最大級の夏祭り。御神輿が東大鳥居前を出発し、獅子舞や浦安の舞が各所で奉納されるほか、各地区の太鼓台も町内を練り歩きます。
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よくある質問
- Q. 都農神社の参拝時間や拝観料は?
- A. 境内への参拝はいつでも自由に行えます(拝観料無料)。御朱印やお守りを受けられる社務所の授与時間は8:00〜17:00です。
- Q. 御朱印はいただけますか?
- A. はい、社務所にて8:00〜17:00の受付で、初穂料500円でいただけます。ウサギとネズミが描かれた月替わりの限定御朱印も頒布されています。
- Q. アクセス方法は?
- A. JR日豊本線「都農駅」から徒歩約25分、タクシーや車では約5分です。東九州自動車道「都農インターチェンジ」からも車で約5分の距離にあります。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 国道10号線沿いに参拝者用の無料駐車場があり、約25台分を収容できます。
- Q. 都農神社が「日向国一之宮」と呼ばれるのはなぜですか?
- A. 平安時代の『延喜式』神名帳に日向国児湯郡の式内社として名を連ね、室町時代までには日向国内で最も格式高い神社「一の宮」として位置づけられるようになったためです。地元では今も「一の宮神社」の通称で親しまれています。



