由緒
鵜戸神宮は日南海岸の断崖に口を開けた広大な海食洞の中に、朱塗りの本殿が建てられているという、全国でも類を見ない神社です。社伝では崇神天皇の御代の創建と伝わりますが、正確な年代は明らかになっていません。御祭神である日子波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)は、山幸彦(彦火火出見尊)と海神の娘・豊玉姫命の御子であり、日本神話「海幸彦・山幸彦」の物語に連なる神様です。
豊玉姫命は出産のためにこの洞窟に鵜の羽で屋根を葺いた産屋を建てましたが、屋根を葺き終えないうちに御子が誕生してしまったことから「鸕鶿草葺不合(うがやふきあえず)」の御名がついたと伝えられます。この御子こそが、成長して初代天皇・神武天皇の父となる神様であり、鵜戸神宮は皇統の源流に連なる由緒ある聖地として、古くから朝廷や武家の崇敬を集めてきました。明治の神仏分離までは仁王護国寺として真言宗の霊場でもあり、神仏習合の歴史も色濃く残しています。
見どころ
鵜戸神宮最大の見どころは、大波が打ち寄せる断崖の洞窟内に鎮座する本殿です。朱塗りの社殿が薄暗い洞窟の天井の下に納まり、参道の朱の玉垣越しに日向灘の荒波を望む光景は、他の神社では味わえない迫力があります。本殿前には亀の形をした「亀石」があり、その甲羅の窪みに向かって、男性は左手、女性は右手で「運玉」と呼ばれる素焼きの玉を投げ入れると願いが叶うといわれ、多くの参拝者が運試しに挑戦しています。
境内には、豊玉姫命が両乳房を残していったと伝わる「おちちいわ」もあり、安産・育児・縁結びのご利益を求める参拝者の信仰を集めています。参道途中の千鳥橋や、朱塗りの鳥居が続く社殿までの下り参道も見応えがあり、洞窟へ近づくにつれて潮騒が大きくなっていく体験そのものが参拝の醍醐味です。
参拝のポイント
参道は駐車場から本殿までゆるやかな下り坂と石段が続き、往復で30〜45分ほどが目安です。本殿のある洞窟内は足元が濡れて滑りやすいことがあるため、歩きやすい靴での参拝をおすすめします。運玉は洞窟手前の授与所で購入でき、5個で100円程度と手頃な価格です。御朱印は参道入口の社務所または洞窟内の授与所でいただけます。日南海岸沿いにあるため、晴れた日には紺碧の海と朱の社殿のコントラストが特に美しく、干潮時は亀石周辺がより歩きやすくなります。
年中行事・お祭り
- 歳旦祭(1月1日):新年最初の祭典で、一年の無事と繁栄を祈願します。
- 例祭(2月1日):鵜戸神宮で最も重んじられる祭儀の一つです。
- 春の縁日大祭・シャンシャン馬道中再現(3月下旬):江戸時代に新婚夫婦が鈴を鳴らす馬で参詣した風習「シャンシャン馬道中」を再現するイベントで、民謡大会もあわせて開催されます。
- 新嘗祭(11月23日):その年の収穫に感謝する秋の重要な神事です。
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よくある質問
- Q. 参拝時間は?
- A. 6:00開門〜18:00閉門です。
- Q. 御朱印は?
- A. 9:00〜17:00、初穂料500円です。
- Q. 駐車場はありますか?
- A. 境内周辺に3ヶ所の無料駐車場があります。
- Q. 「運玉」とは何ですか?
- A. 本殿前の亀石の窪みに向かって投げ入れる素焼きの玉で、男性は左手・女性は右手で投げ入れると願いが叶うとされています。5個100円程度で授与所にて購入できます。
- Q. アクセス方法は?
- A. 宮崎市内から国道220号線で車約1時間、宮崎空港から車約45分です。



