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八重垣神社

八重垣神社

やえがきじんじゃ・島根県松江市

写真: Mister99 / CC BY-SA 3.0

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由緒

八重垣神社は、素盞嗚尊と稲田姫命の夫婦を主祭神とし、大己貴命、そして『出雲国風土記』にも登場する地主神・青幡佐久佐日古命を配祀する神社です。『古事記』『日本書紀』に伝わる、素盞嗚尊が八岐大蛇を退治して稲田姫命を救い、妻に迎えたという日本神話屈指の物語ゆかりの地として知られています。

社伝によれば、大蛇の危機が迫るなか、素盞嗚尊は稲田姫命を守るため、境内奥の森に大杉を中心とした八重垣(幾重にも巡らせた垣根)を造ってその身を隠したと伝えられます。大蛇を退治した後、二神は出雲の須賀(現在の雲南市大東町須賀)に新居を構え、その際に素盞嗚尊が詠んだとされる「八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣を」は、日本最古の和歌ともいわれています。当社は、後にこの故事にちなむ地に鎮座した青幡佐久佐日古命を祀る佐久佐神社の境内へ、素盞嗚尊・稲田姫命が祀られるようになったのが始まりと伝わります。

明治5年(1872年)に佐久佐神社として郷社に列格し、明治9年(1876年)に県社へ昇格、明治11年(1878年)に現在の社号「八重垣神社」に改称されました。日本で最初の夫婦とされる素盞嗚尊・稲田姫命を祀ることから、山陰屈指の縁結びの神社として古くから篤い信仰を集めています。

見どころ

本殿奥に広がる社叢「佐久佐女の森」には、稲田姫命が八岐大蛇の難を避けていた際に飲料水とし、また御姿を映して見られたと伝わる「鏡の池」があります。神秘的な木々に囲まれた池は、縁結びの占いの場としてだけでなく、それ自体が神話の記憶を今に伝える神聖な景観として多くの参拝者を魅了しています。

本殿内には、平安時代の作と伝えられる板絵著色神像(国指定重要文化財)が保存されており、現存する日本最古の壁画のひとつとして貴重な文化財です(実物は宝物収蔵庫で公開)。境内にはほかにも、夫婦円満の象徴とされる2本の椿が寄り添うように立つ「夫婦椿」など、縁結びにまつわる見どころが点在しています。

参拝のポイント

参拝の際は、まず本殿にお参りしてから奥の院の鏡の池へ向かうのが一般的な順路です。御朱印は授与所で書き置きの用意がある場合もありますが、その場で記帳いただく際は多少時間がかかることもあるため、番号札を受け取ったら先に鏡の池の縁占いを済ませてから戻ってくるとスムーズです。

占い用紙は授与所で1枚100円で受け取れます。鏡の池にそっと浮かべ、10円または100円硬貨を紙の上に乗せて沈むまでの時間と場所を見守ります。恋愛だけでなく、仕事や友人関係などあらゆる「ご縁」を占うことができるとされ、大切な人の代わりに縁を占う参拝者も多く見られます。

年中行事・お祭り

  • 身隠神事・祈年祭(5月3日): 素盞嗚尊が八岐大蛇の難から稲田姫命を八重垣に隠したという社伝に因む古伝祭で、本殿から奥の院の夫婦杉へ向けて神輿による神幸行列が執り行われます。
  • 例祭(10月20日): 当社三大祭のひとつに数えられる、年間で最も重儀とされる祭典です。
  • 新嘗祭・還幸祭(12月15日): その年の収穫に感謝する新嘗祭と、5月に奥の院の森へ遷られた稲田姫命が本社にお還りになる還幸祭が併せて行われます。
  • このほか、1月に御奉射祭、2月に節分祭、7月に駒真似祭が催されます。

周辺のグルメ・観光

境内のすぐ隣には、うどん・そばなどの食事と甘味を楽しめる茶屋兼土産処「縁結び八重」があり、参拝の前後に立ち寄る参拝者で賑わいます。また、当社と国宝の本殿を持つ神魂神社(かもすじんじゃ)とは、埴輪をあしらった散策路「はにわロード」(約2km、徒歩約40分)で結ばれており、あわせて巡る「縁結びめぐり」の定番コースとしても知られています。

  • 縁結び八重: 八重垣神社の隣にある茶屋兼土産処。生姜練り込みうどん・そばや甘味などを提供し、参拝の合間の休憩に人気。
  • 神魂神社: 現存最古とされる大社造の本殿(国宝)を有する古社。八重垣神社とは「はにわロード」で結ばれ、あわせての参拝が人気。

よくある質問

Q. 参拝時間・拝観時間は?
A. 境内参拝は自由です。授与所・宝物収蔵庫は9:00〜16:30(土日祝は9:00〜17:00)の対応です。
Q. 御朱印はいただけますか?
A. 授与所にて9:00〜16:30(土日祝は9:00〜17:00)に受け付けています。初穂料は300円です。
Q. アクセス方法は?
A. JR松江駅4番のりばから松江市営バスで約20分、「八重垣神社」バス停下車すぐです。車の場合は山陰道松江中央ICから約6分(約2km)です。
Q. 駐車場はありますか?
A. 境内に無料駐車場が約120台分あります。
Q. 鏡の池の縁占いはどうやるのですか?
A. 授与所で占い用紙(1枚100円)を受け取り、奥の院「佐久佐女の森」にある鏡の池に浮かべて、その上にそっと硬貨(10円または100円)を乗せます。15分以内に沈めば良縁が早く訪れ、30分以上かかると縁が遅いとされ、また近くで沈むと身近な人、遠くで沈むと遠方の人とのご縁があると伝えられています。

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