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宇都宮二荒山神社

宇都宮二荒山神社

うつのみやふたあらやまじんじゃ・栃木県宇都宮市

写真: Saigen Jiro / Public domain

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由緒

宇都宮二荒山神社は宇都宮の市街地ほぼ中央にそびえる臼ヶ峰(標高約130m)に鎮座する古社で、その歴史は第10代崇神天皇の御代にまでさかのぼると伝えられています。社記によれば、第16代仁徳天皇の御代に毛野国が上毛野国・下毛野国の二国に分けられた際、御祭神・豊城入彦命の四世孫にあたる奈良別王が下毛野国造に任ぜられ、祖神である豊城入彦命を荒尾崎(現在の摂社・下之宮の地)に祀ったのが始まりとされています。その後、承和5年(838年)に現在地の臼ヶ峰へ遷座しました。

延長5年(927年)に完成した延喜式神名帳には「下野国河内郡一座大 二荒山神社 名神大」と記載があり、栃木県内で唯一の名神大社として「お明神さま」「ふたあらさん」の名で古くから篤く崇敬されてきました。平安・鎌倉時代には各国で最も格式の高い神社を「一の宮」と呼び、当社もまた「下野国一の宮」とされ、宇都宮という地名はこの「一の宮」が訛って「うつのみや」になったとする説もあります。

御祭神の豊城入彦命は、日本書紀によれば第10代崇神天皇の第一皇子で、弟の活目尊(のちの垂仁天皇)と皇位を争う夢占いに敗れ、東国守護のために大和朝廷から下向したと伝えられます。毛野国(現在の栃木県・群馬県)を開拓し、衣食住など人々の生活の産業を奨励した祖神として、宇都宮の始祖と仰がれてきました。相殿には国土開拓の神である大物主命(大黒さま)と事代主命(恵比須さま)が合わせ祀られています。

御祭神は武徳にも優れた神として古くから武将の信仰を集め、藤原秀郷公(平将門の乱)、源頼義・義家公(前九年・後三年の役)、源頼朝公(源平の役)、徳川家康公(関ヶ原の合戦)など、時代を代表する武将たちが神領・宝物の寄進や社殿の改築を行ってきました。なお、日光市にある日光二荒山神社とは名称が似ていますが、御祭神・創建の由来ともに異なる別の神社です(詳しくはよくある質問をご覧ください)。

見どころ

表参道の大鳥居をくぐった先に構えるのが、95段におよぶ石段です。この石段を上りきった高台に神門・拝殿・本殿が建ち並び、市街地を見渡す明神山からの眺めも参拝の楽しみのひとつです。石段のほかに、勾配の緩やかな「女坂」や「西参道」も設けられているので、体力や同行者に合わせてルートを選べます。

境内には本社のほかに12の末社が祀られています。なかでも神社発祥の地とされる摂社・下之宮、安産の神を祀る女体宮、豊穣・商業の神を祀る初辰稲荷神社、学問の神・菅原神社、醸造の神・松尾神社などは、それぞれ異なるご利益を求める参拝者に親しまれています。境内東側には徳川家康公を祀る東照宮や、祇園祭で知られる須賀神社も鎮座しています。

参拝のポイント

境内(開門6:00〜閉門18:00)への参拝はいつでも可能ですが、御朱印やお守りをいただける社務所・授与所の対応時間は9:00〜16:00です。表参道の95段の石段は見応えがある一方で上り下りにやや体力を要するため、足元に不安がある方は勾配の緩やかな女坂の利用がおすすめです。駐車場は境内裏手にあり、宇都宮駅前大通りに面した表側からは見えにくいため、カーナビを使う場合は「二荒山神社駐車場」と入力すると分かりやすくなっています。菊水祭や初詣、七五三の時期は特に参拝者で賑わうため、ゆっくり参拝したい場合は平日の午前中がおすすめです。

年中行事・お祭り

  • 春渡祭・冬渡祭(おたりや)(1月15日・12月15日):平安末期頃から続くと伝わる神事で、神霊を乗せた神輿が市内を巡幸し、各家々に神霊を迎えて家内安全・無病息災を祈願します。
  • 例祭(秋山祭)(10月21日):天慶3年(940年)、平将門の乱鎮撫の報賽として始まったと伝わる、当社で最も厳粛な大祭です。
  • 菊水祭(10月最終土曜・日曜):寛文13年(1673年)に火災を免れたことへの感謝から始まった神賑行事で、例祭の付祭として発展。御祭神を乗せた神輿が市内を渡る「鳳輦渡御」と「流鏑馬神事」が行われます。
  • 七五三詣(11月15日頃):男児(三歳・五歳)、女児(三歳・七歳)の成長を祝い、感謝と今後の健やかな成長を祈願します。
  • 天王祭(7月15日〜20日):末社・須賀神社の夏祭りで、京都・八坂神社の祇園祭に由来し、疫病除けを祈願します。
  • 大祓式(6月30日・12月31日):半年・1年の罪穢れを祓う神事。6月は「茅の輪くぐり」が行われます。

周辺のグルメ・観光

  • 来らっせ本店:二荒山神社から徒歩約4分、宇都宮餃子の名店が集まる餃子専門施設。宇都宮名物の餃子を食べ比べできる観光客に人気のスポットです。
  • カトリック松が峰教会:二荒山神社からオリオン通りを抜けて徒歩約15分。大谷石造りの双塔が印象的な、昭和初期建築の教会です。
  • オリオン通り:二荒山神社のすぐ近くから続くアーケード商店街。飲食店やショップが軒を連ね、宇都宮の街歩きの拠点になります。

よくある質問

Q. 宇都宮二荒山神社と日光二荒山神社は同じ神社ですか?
A. いいえ、まったく別の神社です。読み方も宇都宮二荒山神社は「ふたあらやまじんじゃ」、日光二荒山神社は「ふたらさんじんじゃ」と異なり、御祭神も当社が豊城入彦命であるのに対し日光二荒山神社は大己貴命ほか二柱です。創建の由来も別々で、当社が下毛野国造・奈良別王による豊城入彦命の奉斎に始まるのに対し、日光二荒山神社は勝道上人による男体山信仰に始まります。両社とも「下野国一の宮」を称し、平安時代の延喜式神名帳に記された「下野国河内郡一座 名神大 二荒山神社」がどちらを指すのかは今も決着していません。鎌倉時代の説話集『続古事談』などには宇都宮側を日光の権現の「別宮」とする記述もありますが、これは古くからの誤解によるものとされ、現在は歴史的に独立した別の神社と考えられています。
Q. 御朱印はいただけますか?時間や初穂料は?
A. 社務所にて直書きでいただけます(書き置きはありません)。受付時間は9:00〜16:00頃、初穂料は500円です。相殿の大物主命(大黒さま)・事代主命(恵比須さま)の御姿絵御朱印(2枚1組)も授与されています。
Q. 駐車場はありますか?
A. 境内裏手に参拝者用駐車場があります(利用時間8:00〜21:00、最大300台収容)。料金は60分300円・最大12時間1,500円で、ご祈祷を受ける方は利用時間内2時間無料です。境内東側には車椅子用の駐車スペースもあります。
Q. 菊水祭とはどんなお祭りですか?
A. 寛文13年(1673年)、火災を免れたことへの感謝から始まったとされる神賑行事で、例祭(秋山祭・10月21日)の付祭として発展し、重陽の節句(菊の節句)にちなんで「菊水祭」と呼ばれるようになりました。現在は10月最終の土曜・日曜に行われ、御祭神・豊城入彦命の御神霊を乗せた神輿が市内を巡る「鳳輦渡御」と、伝統の「流鏑馬神事」が見どころです。
Q. アクセス方法は?
A. JR宇都宮駅西口からバスで約5分(徒歩の場合約20分)、東武宇都宮駅からは徒歩約15分です。車の場合は東北自動車道「鹿沼インター」から約25分、「宇都宮インター」から約20分です。

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